第157回(2020.02.18) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その157
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(71)
−アベノミクスを成功させるための電子空間活用戦略ー
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(59)
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所
第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1) 
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A.Tさん、1月号で本当に聞きたかったのは今の日本の経済はこのままでは没落に向かって進んでいる。それにも関わらず、政府、官、企業も国債発行で何の手も打ってないように見える。一体どうなっているのかということだった。

I.その通りです。1月号を読んで内容がわかりにくかったので、今月号は1990年日本が製造業世界一となった以降を時系列的に説明することにしました。

A.そうして欲しい。時系列に誰が何をしたか、問題点はなにかを示す方がわかりやすい。

T.承知しました。
 ●日本:1990年製造業で世界一になった。
  ・その後日本は好景気がつづき、日本人は自らを中流から中流の上と認識し始め、世界一を謳歌していた。
  ・しかし1997年に山一証券自己破産宣言で、バブルであったことに気が付いた。
  ・バブル以降の戦略を確立できなかった。

 ●ソ連:ソ連邦は崩壊した。

 ●米国:デミング博士を軽視した米国は彼を採用し日本への巻き返しを図りました。
  ・米国は日本より先に経営の生産性向上にデジタル化を求めた。ソ連の崩壊で軍事目 的に使われていたインターネットを世界的に広めることで、
   米国産業の拡大を図る戦略が活発になり、経営の生産性の向上が進められた。
  ・1998年:デル・コンピュータの「オンライン・コンフィギュレータ(顧客主導による選択システム)顧客が自らの仕様を決める格安PCの提供
  ・同年5月:「経営の生産性の10倍」と呼ぶ、コスト・資金需要、サイクルタイムの桁違いの向上
  ・99年初め:AOL,ヤフー、イーベイがインターネットネット上で存続可能なビジネスモデルを構築した。

 ●韓国:1990年代のサムスン:危機の経営「3PI運動」
  ・@組織と人のイノベーション、Aプロセスイノベーション、B製品イノベーション
  日本から東大創造工学研の畑村教授、吉川良三氏(日立CAD/CAM、日本鋼管CAD/CAM、サムスン常務でCAD/CAM研究)でサムスン   改革を支援し3PI運動を成功に導く。
  ・A日本製造業の現場責任者を高給で迎え、現場での細かいノウハウをすべて吸収し文書化した。
   (逆に日本には現場の細かいノウハウが残されていない)
  ・Bサムスンは1997年にIMFから金融支援を受ける。

◎・@2003年以降サムスンの躍進:日本が世界制覇していたDRAMをサムスンは購入し、精度の高い日本製のチップ製造機、検査機を活用し韓国内での全需要、世界での需要を想定し、大量生産したことで価格低下に成功した。これに対し日本は通産相の方針で10社平等に生産させたため、DRAMの価格が大幅に違い、世界中へのDRAM販売がストップした。次の問題はDRAMを利用する新製品はすべてサムスンが格安で生産できたため、日本企業は敗北の憂き目を見た。ここで日本と韓国との生産に対する格差が生まれた。

・Aサムスンの家電機器に対するサムスンの戦略:韓国にはマーケティングに関する戦略があった。アジア諸国にマーケティング担当者を駐在させ、その国の経済事情を調査し、その国の家庭の経済事情を詳しくしらべ、経済事業に見合った製品の企画を指示した。

・Bサムスン駐在員は文化を売ることに成功した:商品の宣伝の前に、自国の文化(歌、踊り等)を提供し「K−POP」を定着させることに奔走し、韓国の知名度をその国民に知らせ、親しみを植え付けた。商売では最高級品を店に飾りながら、家庭訪問では実情に合った製品をお勧めしたため、成功率は高かった。

◎・金 美徳著:韓国企業だけが知っている日本企業「没落」の真実
@ 不振の真の理由は、韓国企業に奪われたシェアだ
A 敗北の構造:「日本の技術力」という神話から抜け出せなかった
B 人材戦略:アジアで働ける人材がいない
C 日本経営スタイル:大技を追求した浅田真央、と技術重視の「モノづくり志向経営」韓国経営スタイル:審査方法をリサーチしたキム・ヨナと「マーッケティング指向経営」(オリンピック スケートの勝利の手法)
D 「韓流マーッケティング」:日本は韓流マーッケティングを「逆用せよ」

A.日本人は素直にサムスンを見習うべきと思う。


以上

プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)


第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managmentへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−   
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)   (7)   (8)   (9)  (10)  (11)  (12) 

第87回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」−アベノミクスを成功させるためにー“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
  (2)  (3)   (4)   (5)   (6)  (7)   (8)   (9)   (10)   (11)    (12)  
 

 
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