第109回(2016.02.19) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その109
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(23)
−アベノミクスを成功させるためにー
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(11)
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所
第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1) 
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A.先月は「X町の公園改革に伴う町の活性化提案」を全員で考えてもらうことにしたが、Bさんから提案があった。

B.1月号で『ビジネス思考日本創生・地方創生「協創力が稼ぐ時代」』という本を紹介しました。この本は地方自治がこれまでしてきたこと、これからすることが整理して書かれていますので、この本を参考にしてほしいとお願いしました。しかし2月号では12月号の前提をベースにまず各位からご意見を頂き、整理の段階で上記の本を活用することが賢明だと感じました。そこで12月号に書きましたように、私が「このプログラムの使命・目的・目標」をまとめましたので、ご理解いただき、各位のご意見を頂きます。

使命(何をしたいのか):日本の中でも高齢化の進んだ町であり、昔からよい意味で「長者が里」を誇りとしている。最先端な課題町として、世界に向けて発信できる内容にしたい。
目的(何のために):人生の最後を迎える時期に人は豊かな心で、満足した死をむかえたい。戦後は「大家族主義」から高度成長がもたらした「単家族主義」に移り、会社コミュニティが老後もある程度存在した。バブルがはじけて、単家族主義は会社と離れた個々の家族が独立した存在として、買い物、医者通い難民化、孤独死、空き家問題という悲しい現実がある。その解消方法として、現代に見合った新しいコミュニティを創出することを考える。

目標(いつまでに実行する物事):東京オリンピックまでに上記の課題を克服するアイデアを実行する。

A.わかった。ではBさんの意図にたいする評価も含めて、各位で考え発表して欲しい。

C.使命の第一は「現代に見合った新しいコミュニティ」をつくること。

  目的達成には多少なりとも財源が必要です。手段として73ある公園を花壇でかざり、吾妻山トレッキングの人々に追加の名称「幸せを与える花壇公園群」を巡回してもらう。ここで「協創力が稼ぐ時代」を参照してお金を頂く工夫を考える。花壇を創る人々に幸せを与える。高齢者に内容のあるボランティア活動を実施してもらう。

花壇公園は公園を企画するグループが中心となってボランティア活動で花壇構築、運営をする。ボランティアグループは現代的なコミュニティを定義、結成し、コミュニティが抱える課題を解決できる工夫をこらす。(遠くの親子より、近くの仲間コミュニティ(向こう三軒両隣方式を考える)

D.このコミュニティは基本的に退職高齢者で構成し、ボランティア活動で、社会に貢献

  することで、充実した人生を楽しむことを考えたコミュニティを構築する。したがって花壇のおもりだけでなくまた、要介護高齢者に対する支援活動で充実した人生の一端となるような賢い運営を考える。

E.花壇構築により外来者の増加を図る工夫と、街のにぎわいによる街の増収方法を考案する。73の公園で咲く花の時期をづらす。多くの木々を集めた公園、町民の趣味を増やすフラワーアートで飾った公園、73ある公園を東海道、お伊勢参りの宿場に見立てた構想で、現実の宿場町と提携した浮世絵、歴史勉強と、お土産戦略。

F.公園花壇が完成すると、自宅の花壇化を皆が進める動きが活発化するかもしれない。その場合は「空き家」に若手の家族が居住し、高齢者によって構成された街も、入居が増え、世代循環が達成される。この好循環が達成されると、高齢者自らの土地の価格をあげ、ボランティアがビジネスに変わる。

G.好循環は世界のフラワーシティー、フラワー街との提携ができ、この街は観光都市に変身できる。

A.なかなか活発なご意見ありがとう。次回は花壇から離れて、働く女性を支援する。老人と小学校前の幼児との楽しい交流、介護に対する発想を考えてください。皆さんの意見が出ましたら、1月号で提案したビジネス思考の日本創生・地方創生『協創力が稼ぐ時代』の手法で整理しようではないか。




以上

プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)


第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−   
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)   (9)  (10)  (11)  (12) 

第87回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」−アベノミクスを成功させるためにー
“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)

  (2)  (3)   (4)   (5)   (6)  (7)   (8)   (9)   (10)   (11)    (12)  

第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)

第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1)

 
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