第33回(2009.10.09) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その33
「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所

「顧客は神様か?」−(1)08年11月号
「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」−(2)08年12月号
「問題と課題の違いがわかるかな?」−(3)09年1月号
「資格を取っても役に立たない?」−(4)09年2月号
「物事」とは何か?(5)09年3月号
「タテマエとホンネ」(6)09年4月号
「カタカナ言葉と漢字」(7)09年5月号
「これからは日本の時代って本当?」(8)09年6月号
「ものづくりは技術が基盤って本当?」(9)09年7月号
「サービスはタダか、サービスはマネーか?」(10) 09年8月号
−「少子化問題と一人っ子政策の討論」(11)  09−10月号


A.9月は月初めから忙しく、シンポジウムでの発表、学会での発表、企業での講義、大学での集中講義と続けざまに仕事があってね、10月号を書き始めたら9月号を出していなかったことに気がついた。今回はさる大学の大学院生にPM(プロジェクトマネジメント)の集中講座を受け持った。受講者日本人3名、中国人7名、ビルマ人1名。日本人向けの講座を考えていたから、びっくりしたね。

B.やはり、授業内容が違いますか?

A.まず、プロジェクトマネジメントなどというのは学生になじみがないからね。9月の前半で初級(別の講師)を受けさせ、パスした生徒を中級として受け入れた。
初日は留学生のお手並み拝見で、初級の復習をした。

B.どうでした。留学生はよくできますか?

A.質問に答えられなくてね。このまま続けられるか、困ったね。

B.では、どうしました。

A.今回は、君が私をつるし上げる番になったようだね。一晩考えたね。寝る前に考えて寝ると、何時もは答えが出ているんだが、今回は駄目だったね。

B.おかしなことを仰いますね。なぜ、一晩寝ると答えがでるのですか。

A.最近は脳科学が発達してね、人間の脳は寝ているときでも働いているそうだよ。昔から「果報は寝て待て」というだろう。

B.その諺の意味は違うのではないですか。

A.あははははは!まあ、目くじら立てるな。また、朝考えたよ。ゆっくり復習しようと。そして名指しでわかるまで質問する。
  「皆さん、わからなくてもいいから、思ったことを答えてよ。間違ったら、あなたは一生忘れないよ。間違えないと憶えないから。失敗はチャンスと思って答えてね」。

B.その結果どうなりました。

A.講師と生徒の一体感というやつかな。日本語の得意でない人たちに、やさしい言葉で説明するやり方を勉強したね。これは大きな収穫だった。

B.それはよかったですね。

A.ところが最後のワークショップ(問題を出して、グループ討議で、グループ提案と、プレゼンテーションする講座)では「少子化問題で中流高等学校の生徒獲得戦略」をテーマとした。しかし、考えてみると中国人は少子化の問題を理解できないかもしれない。ふさわしい問題ではない。さてどうしようか!最後の難問だったね。

B.どうしました。

A.グループを2つに分けた。各グループは日本人と中国人で構成し、「少子化問題と中流高等学校での問題点は何か」を討議の始めに、日本人学生に説明させた。次いで中国における高校の現状の話を中国人にさせた。すると日本人と中国人の会話が活発となり、お互いの理解が深まり、失敗と思われた問題は素晴らしい問題にはやがわりしたのには驚いたね。
  中国の高校では、生徒が朝7時ごろから学校に行き、夜は9時ごろまで勉強をするそうだ。(塾や予備校はないから)中国は受験競争が激しく、厳しい高校生活のようだね。親も一人っ子に全財産をつぎ込んで教育しているそうで、アルバイトなどは許されないといっていた。

B.中国産業が伸びるのは当然ですね。

A.日本の若者も頑張らないと、中国との競争に勝てないな。この講座で「中国内の競争の激しさ」が実感でき、私自身大変勉強になった。

B.ありがとうございました。私も勉強になりました。



プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)

第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1) 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)   (7)   (8)  (9)  (10) (11)   (12)

第87回 “想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
  (2)   (3)  (4)  (5)     (6)   (7)    (8)   (9)    (10)  (11)   (12)  

第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)
  (2)     (3)   (4)    (5)   (6)   (7)    (8)   (9)   (10)    (11)   (12)   (13)   (14)  
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