第118回(2016.11.22) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その118
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(32)
−アベノミクスを成功させるためにー
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(20)
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所

―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(2)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(3)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(4)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(5)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(6)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(7)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(8)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(9)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(10)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(11)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(12)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(13)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(14
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(15)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(16)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(17)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(18)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(19)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(20)


A.先月の結果からするとIさんは一敗地にまみれた感がするが、どうですか。

I.その通りです。結果は3つのテーマに絞られました。この町の役所の動きを見ていると、さすが賢人はそれなりの判断をするなと思いました。

1.里山遊歩道整備
2.A小学校の地域交流の拠点化
3.魅力ある地域公園づくり

私は「魅力ある地域公園づくり分科会の責任者になりました。幸い、私の分科会に2名の賢人がサポートしてくれることになりました。第1回目の分科会で、私は町の状況、考え方、進行状況などの実情を素直に聞きました。10年間もボランティア活動の責任者をしている人々です。いろいろと話をしてくれました。

@ 町は人口減少が進むが、管理費は増大するばかりで、懐が苦しい。大それたことはできない。
A 政府からの交付金は年々減るばかりで、福祉予算が削られていく。
B 予算減少は住民負担という形で、発表される。我々はボランティアを集めているが、命令を実行するボランティアはいるが、リーダーがいない。後継者がいないため、65歳から始めたボランティアリーダーは今も続いている。今のリーダーは責任だけがあり、無報酬で制度疲労の状態になっている。この問題は深刻だ。
C とりあえず、町役場を訪問し、公園問題の町の基本的な考えを聞き、その対応を考えよう。

A.どこの地方自治も大変なようだね。とりあえずの案しか出せないのだろうな!

I.決められたことを実行するわけですから、町の考えに逆らうことはできません。そこで町役場を訪れ、担当課長、係長から町の方針を聞ききました。
 町の事情は以下の通りです。

@ 町は公園の再計画にあたり、住民へのアンケート調査、地域説明会を通して住民の要望を聞いてきた。結果として「公園や広場の充実」に対する期待が大きいことを確認している。しかし現状は、大人の働き手が減り、子供も減っている。ところが公園維持費が年々増加している。しかし反対に公園利用率が低下している。
A 都市公園(比較的大型の公園)は残し、器材の充実を図るが、小型公園である児童公園の2割を縮小することを考えている。

A.冒頭に説明してくれた3つの提案は無難で、誰でもできる案だよな。Iさんでなくても成功するよね。しかし、あなたがやろうとしている課題とは何なのかね。

I.“アベノミクス”が求めているのは「地方自治体の生き残り」です。このままでは半数の自治体は消滅自治体になります。町が「国や企業と一緒になって、収益を上げることでサバイバルを図ること」が求められています。理由は福祉費の増大が見込まれるからです。GDPはこの20年以上500兆円のままです。現状では“アベノミクス”が掲げた「5年でGDP600兆円達成」は不可能です。私の提案は1敗地にまみれましたが、現状案では町の再生は困難です。

この現実が、長年にわたる私の研究テーマ「日本的ムラ社会とその戦略」の実態です。私の戦いはこれから始まります。住民を含めた「魅力ある地域公園づくり」のワークショップを実行し、国が求めているのは維持可能な町の経営であることを認識してもらい、その中で少しでもプラスになる方向を皆で考えてもらうことです。大切なのは私の案を実施することではなく、プラスの方向に向かって考える集団が構築されることが重要です。プラス思考の人々や集団は切羽詰まると、脳の活動が活発化し、アイデアを続出します。今回できなくても次の手を考えくれることを期待しています。

A.Iさんの発想は理解したが、参加者の全員近くは「日本的ムラ社会」の住人で、難しそうだが、その後の報告を楽しみにしている。

I.ご意見ありがとうございました。


以上

プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)


第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−   
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)   (9)  (10)  (11)  (12) 

第87回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」−アベノミクスを成功させるためにー
“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)

  (2)  (3)   (4)   (5)   (6)  (7)   (8)   (9)   (10)   (11)    (12)  

第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)
  (2)   (3)   (4)   (5)   (6)   (7)   (8)   (9)   (10)   (11)   (12)   (13)   (14)  
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