第2回(2007.02.09) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その2
プロジェクトを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所

◆ 第2回「PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す」

この題名は私自身の実感からつけたテーマである。前回は残業の話をした。日本は残業王国である。最近は景気もよくなり、また残業が増えている。この状況の中で、残業を批判した。これにはわけがある。プロジェクトを楽しくするには時間の使い方に工夫がいるからである。お金は貯めることができるが、時間は貯めることができない。人には2つのタイプがある。時間がないことを口実に、都合の悪いことを逃げる人。時間を生み出して、仕事を引き受ける人である。時間は工夫しないと生み出せない。逃げていたのではよい仕事にもめぐり合えない。楽しさも同様に工夫しないと生み出せないのである。仕事の成果も仕事の楽しさも時間の使い方で、その目的が達成される。仕事で工夫する人は物事の仕組みを知っていることが多い。原理がなくて、習慣だけを忠実に行っていてはプロジェクトを面白く感じないのもうなづける。

さて、このエッセイは最初にPMを楽しくさせる仕組みの概要を話し、それからじっくりと各論に移る。概要は単純で読んでも面白くない。それが実践的な各論となってはじめてなるほどとわかり、面白さを感じてもらえる。しかし初手から実践談に入ると、全貌のわからない人は「この人何が言いたいのだろう」と、せっかちなメルマガ読者から批判を浴びそうである。今回はまず、次回以降に話す全容を可視化し、具体的な話は次回以降である。しかし、頭のよい読者は可視化したテーマを見ただけで、ニタリと顔に笑みを浮かべるはずである。

T.基本編
1. すべての楽しさは時間が創り出す
2. 基礎を知らないと本当の楽しさは得られない
3. 仕事の仕組みを利用する
4. 夢(目標)は大きく、出発は小さく確実に
5. 自分が今やりたいこと行い、発見の喜び、創造の喜びを味わう
6. 面白さを創り出すポジティブシンキング
7. 難しい仕事ほど面白く、楽な仕事ほどつまらない
8. 働く喜び、共同する喜びをどのように味わうか
9. 自分探しと自己実現

U.戦略編
1. 仕事を楽しむコツは如何に仕事を減らすかと考えることである
2. 大きな面白い仕事をしたいなら、他人の時間を徹底して使う
3. 自分のしたいことを今の仕事で実践する
4. 戦略的時間管理の諸法則「楽をして効果をあげる」
5. 押して駄目なら、引いてみな

V.戦術編(実践編)
1. プロマネの判断基準「次の仕事をもらうには、今何を判断し行動するか」
2. 実践的時間管理の諸法則
3. 「出る杭は打たれるが、出すぎた杭は打たれない」
4. 初めての仕事は自ら体験し、システム化して人に委譲する(自分の資産にしない)
5. 知識インプット型人間から知識アウトプット型人間への転換
6. 失敗しないと仕事の楽しさはわからない
7. 本を読み方に二通りある。知識を学ぶ、発想を学ぶである。プロジェクトを楽しむには後者が有効。

PMを楽しむコツは多々ある。日本人は一般に失敗談が好きである。プロフェッショナルは成功談が好きである。このメルマガは上記のテーマを経験則化し、同時に実践談を交へて進めることにする。

以上

◆渡辺さんのプロフィールです

本名:渡辺貢成 PMS(PMAJ資格プロジェクトマネジメント スペシャリスト)
ペンネーム:芝 安曇(PM関連エッセイスト)

1.職  歴:       
・日揮株式会社(1967-1990):最終;原子力事業本部副本部長
        ・石油精製プラント建設、原子力関連プラント建設
・有人宇宙システム株式会社(1990-1998):最終:専務取締役
        ・国際宇宙ステーション運用のエンジニアリング、運用訓練
・日本プロジェクトマネジメント・フォーラム(1998-2002):事務局長
・(有)経営組織研究所(2002−  ) 代表取締役
・日本プロジェクトマネジメント協会 理事 (2005-   ): 広報部会長

2.雑誌での執筆(連載)
・「実践エンジニアリング料理講座」CE誌(1993-1994)
・「プロジェクトマネジャー自在氏の経験則」EB誌(1994-2002)
・「サバイバル・マネジメント」EN誌(1999−2001)

3.出版
プロジェクト・マネジメント思考による日常革命
  

プロジェクト・マネジメント実践講座
  

P2M標準ガイドブック(コミュニケーションマネジメント)
  

とことんやさしいプロジェクトマネジメントの本」(JPMF有志共同)

  
プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)

第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1) 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)   (7)   (8)  (9)  (10) (11)   (12)

第87回 “想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
  (2)   (3)  (4)  (5)     (6)   (7)    (8)   (9)    (10)  (11)   (12)  

第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)
  (2)     (3)   (4)    (5)   (6)   (7)    (8)   (9)   (10)    (11)   (12)   (13)   (14) 
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