第129回(2017.10.20) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その129
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(43)
−アベノミクスを成功させるための電子空間活用戦略ー
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(31)
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所

―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(2)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(3)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(4)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(5)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(6)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(7)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(8)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(9)
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―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(20)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(21)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(22)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(23)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(24)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(25)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(26)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(27)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(28)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(29)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(30)
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(31)


I.先月はAさんから「私が実施してきた日本的ムラ社会で勝利を収める手法」を説明していただきました。ご説明の中にもありましたが、私の失敗は、最初の提案がレベルの高いものであったため、警戒心を抱かせたことです。そのため最初の仕事は警戒心の解消から始めました。まず、ムラ社会の人々と話し合い、彼らが感じている現状観を理解し、あいつは俺たちと同レベルであるという印象をもって貰うことから始めました。そのため彼らは警戒しながらも、利用するメリトも考え、公園部会を任せてくれました。
次の作戦は会議を進める前に、いくつかの提案(少し進歩的な案、現状に適した案等を混ぜて提案し、ボスの意見を採用し実施する方向を決めていました。このやり方で仕事はスムーズに進めることができました。

そこで今回は無理のない改修案として「公園の花壇化」という提案に止めておきました。そして花壇化の成功を待って、次の手として「遊具を追加しないで、公園の価値ある使い方を皆で考えよう」という提案にしました。
その結果、町は遊具の提案をしないという後半の部分の予算の節約を大きく評価してくれ、前半の花壇化案を積極的に採用してくれました。
今月から改修案が実施されます。11月の18日に花壇がつくられ、黒土が盛られ、花が植えられます。サツキだけの公園に花が咲き、年間の花が咲いている期間が長くなり、住民が喜んでくれるという改修案です。

さて、最近の会議で本年度の作業のまとめの話が終了したので、次年度予算を提案する時期になったことを知らせ、予算化の議論に入りました。花壇が増えたことで予算が多少増加するが、町の予算は年々減っていくから、この際花壇の花は住民側が種から花を栽培し、我々が自主的に納める工夫を住民内で議論しないかと鎌をかけました。

花壇化を成功させた企画者は自分の提案が通ったことによる自信から、花の問題もネゴして町に出させるという回答になりました。出席者の他の人々も花の栽培は町からの回答をみてから考えればよい、という意見でした。ムラ社会特有の課題の先送りです。
課題の先送りは日本的ムラ社会での常識です。東日本大震災で津波による、原発事故を起こしました。これも先送りした課題です。国際社会では通用しないやりかたですが、この社会では原発事故を想定外で処理しようとしています。この社会では一介の個人が意見をのべても、一笑に付されるのが落ちです。

しかし、この先送りの意見はおかしいと思いませんか。この再生協議会の目的は「地方自治が将来の人口減少に伴う、予算縮減の対策としての、行政が収益を上げる組織となること」を求めていることです。ところが6つある部会のどれも現状に適した案を採用しているため、収益を上げる仕事が見えてきません。

私はこの事実を指摘し、公園の花壇化への成功を機に、協議会は先送りでなく、自信をもって将来の縮減予算でも賄えるための方策案に対し、積極的に取り組む姿勢を強調しました。
私は協議会のボスに最近の日本人の若手の発想が素晴らしく、オリンピックで金メダルを取ることを不可能と思っていません。ムラ社会も若者に負けず発想を変える必要があることを説得し、この町の事例で再生活動を眺めると、モノをつくる、改修することにこだわっています。そこが間違っています。公園の活性化とは、モノをつくることではなく、公園を利用する人が面白い遊びを考えて、自らを活性化し、遊びを創り上げていくことを意味します。自分の人生の生き方を活性化することだと気が付いて欲しいのです。

A.Iさん、ムラ社会に対する忍耐もここまでという気分ですね。これからのアイデアをそろそろ提供してくれると楽しいな。



以上

プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)


第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−   
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)   (7)   (8)   (9)  (10)  (11)  (12) 

第87回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」−アベノミクスを成功させるためにー
“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)

  (2)  (3)   (4)   (5)   (6)  (7)   (8)   (9)   (10)   (11)    (12)  

第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)
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