第37回(2010.02.09) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その37
「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)
〜「働く女性のために小学校の低学年児童の居残は学校が面倒を見たら!」
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所

−「PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)に消火活動チームの設置」  10年01月号       
−「働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!」  10年02月号         

B.新年号で社内に消火チームを設置しようというのは実践的で面白いし、定年後のベテラン社員の再活性化に繋がりよいアイデアですね。社会に大いに役に立ちます。しかし、考えてみたら、先生からアイデアを出していただいても、1年間で12個しか頂けません。アイデアを出していただくと同時に、アイデアの出し方を教えてください。読者は早速アイデアを出すと思いますよ

A.それはいいね。実はアイデアなどどこにでも転がっているよ。アイデアを利用したくない人が大勢いるので困っているよ。

B.例えばどんなことですか。

A.日本では良いアイデアを出すと必ず、小さなことでこれは問題があると言い出すよね。小さなことが気になると、それをしたくないと考えるようになる頑固者が多いいんだな。農業従事者の大半65歳以上になり、働き手がいなくなる。そこで企業にやらせようというアイデアがでるが、農地保護で土地は売らないという。日本では「世の中をよくするアイデア」はいくらでも出せるが、既得権益者がじゃまをするからすべてが先送りになってしまう。

B.そうですね。何か新しいことをすると、言いがかりをつける人が多いですね。JRがSLを廃止すると決めると、なぜ、由緒あるSLを止めるんだと大勢が抗議する。最終回となると大勢押しかけるが、それを続けると誰も乗らないというわがままが多いですね。

A.例えば少子高齢化社会で、労働人口が減少し、日本はこれから衰退すると、世界中が日本を見ている。そして日本人も同意している。少子高齢化で問題は、働く女性の子育てでしょ。この豊かな国で保育園が不足している。また、保育園児が小学校に入ると、学校は低学年の生徒でも帰りを促すから、おばあちゃんのいない家庭では勤めができなくなる。世の中をよくしたいと思えば、小学校が低学年児童を預かれば簡単に問題は解決できる。この際産休の予備の先生が待機しているのだから、小学校は有償で、低学年の生徒を預かるシステムを即実行できるはずだ。ここでは低学年の生徒の「しつけ授業」や、絵本を読ませ、聞かせる等の情操教育もできる。
  やれば簡単にできることが、何か理屈をつけて、前例がないということを固辞する動きが強くて実行できないでいる。若し、学校が駄目ならば、近所に老人コミュニティをつくり、誰か手すきの方に低学年の生徒の面倒を見てもらえれば老人の小遣い稼ぎになり双方にメリットがでる。

B.なるほど、不景気といいながら、需要があるところを開拓しないのは不思議ですね。

A.堺屋太一さんに言わせると国家公務員は職業でなく、身分と思っているらしく、下々のことなど考えている暇がないようである。しかし、地方公務員は懸命に働かないと債務超過でリストラされるから発想を変える必要がある。税金で食べているのであるから、住民が困っている問題を解決するのが役人の勤めだよね。

B.言われてみればその通りですね。すぐできることでもやってくれないのが役所だと考えていました。

A.実は民間企業でも似たようなもので、簡単にできることをしていないことがたくさんある。わかるかね。やってみれば面白いことは沢山あるんだよ。何故アイデアが出ないかわかるか。

B.それは普段考えていないからですよ

A.それは、言えてるね。何故考えないかというと「考え、実行し、成功しても、誰もほめてもくれないし、一銭も出さない。しかし失敗したら非難されるだけだからね。皆意欲をなくしているんだ。最近は韓国が国を挙げてグローバル化に取り組んでおり、その成果が顕著に出始めている。その結果日本は各方面で負け始めている。日本のエリートもマスコミもアメリカだけを眺めていると痛い目にあうよ。われわれもそろそろいいアイデアを出そうじゃないか。次回は面白いアイデアの話をしよう。
 しかし、君も来月までにアイデアを出してみたらどうか。必要だけど、やっていないことが沢山あるから、観察してアイデアを出す習慣をつけてみたら。

B.できるかどうかやってみます。来月を期待してください。

プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)

第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1) 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)   (7)   (8)  (9)  (10) (11)   (12)

第87回 “想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
  (2)   (3)  (4)  (5)     (6)   (7)    (8)   (9)    (10)  (11)   (12)  

第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)
  (2)     (3)   (4)    (5)   (6)   (7)    (8)   (9)   (10)    (11)   (12)   (13)   (14)  
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