第159回(2020.04.21) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その159
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)
―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1)
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所
第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1) 
第160回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(74)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(2)

A.Iさんが“アベノミクス”に挑戦し、小さな町の地域開発再生協議会で奮闘したことを実践記録で残してくれた。私が考えるに今の攻め方では“アベノミクス”は成功しないと思う。実践記録からPM手法で新たなアプローチをすれば解決案は見えているはずだ。しかし、町の地域再生協議会は頑として聞く耳をもっていない。そこで再生協議会対策活動を一時ストップしたいと思う。
理由は日本の企業は1990年の製造業世界一になって以来、華々しい成果を上げていない。この原因究明とその対策を先にしてもらいたい。いかがなものかな?

I.承知しました。私も今の再生協議会は“アベノミクス”を推進する能力がないことを実感したからです。このテーマでの反省点は後日まとめて提供しますが、幸い4月です。新規なテーマに取り組むべきと考えました。
しかし真の意味でこの記事を書く動機はプロジェクト・マネジメント(PM)が日本企業の中で有効に活用されていないからです。それは組織の在り方が、依然として終身雇用、年功賃金等で、国内優先の思想から解放されていません。欧米では業務遂行はPMで実施し、成果をあげており、日本の競争力は年々低下しています。PMを日本企業が活発に活用する方式を提言したいと考えてます。

A.それは結構なことだ。そこでどのようなテーマに取り組むのかな。

I.まず、グローバリゼーションを対象に我々は何をするべきかを検討する方法が
ありますが、テーマが大きすぎてだれも取り扱えません。そこで今私たちが感じている危機感があります。私が感じているのは、日本企業の組織運営が戦後早々構築した手法のままで運営されていることです。今回実施したいのは

@日本の会社組織の現状と問題点、
A欧米流のJOB型組織運営の将来と日本的人脈統率型組織の将来
B日本のエンジニアリング会社とゼネコンの在り方の相違、
Cグローバリゼーションに向けて何を企画しているか?
D国債活用の在り方、日本流と米国流の相違と問題点、
E現日本企業や組織の【ノブレス・オブリージェ】;無責任化と組織の衰退度
F契約に関する日本の曖昧さの課題、
G日本的「本音と建て前」の課題
H「仕事ができる」とは どういうことか? (ご自分で考えてください)

A.それは面白いが、どのようなやり方で検討するのかな?

I.昨年は日本経済の危機に関する下記に示す質の高い本が出版されました。各本の内容と現組織が実施している点をくらべ評価し、価値ある提案をしたいと思います。

@北野唯我著【天才を殺す凡人】職場の人間関係に悩むすべての人へ(2019.1.初版)
A岸良裕司著【優れた発想優れた発想はなぜごみ箱にすてられるのか?なぜごみ箱にすてられるのか?】(2019.4.初版)
B中根千枝著【タテ社会と現代日本】非正規雇用、長時間労働、いじめ、孤独死、女性活用社会(2019.11.)
C小熊英二著【日本社会の仕組み】雇用、教育、福祉の歴史社会学(2019.7.)
Dマツダヒロミ著【コミュニティをつくって、自由に生きるという提案】2019.1.
E北野唯我著【職場の「空気」が結果を決める】(2019.11.)
F楠木健・山口周著【「仕事ができる」とはどういうことか?】2019.12.
G橘玲著【上級国民】やっぱり本当だった【下級国民】2019.8.
H馬淵睦夫著【2019年世界の真実】いま世界の秩序が大変動する2018.6.
Iエリック・バーカー著橘玲監訳【残酷すぎる成功法則】9割間違える「その常識」を科学する。
J岩本沙弓著【あなたの知らない日本経済のカラクリ】(2017.11.初版)
K芝 安曇著【プロジェクト・マネジメント思考による日常革命】(2009.2.)―プロジェクト・マネジャー自在氏の経験則―
Lマッキンゼー・アンド・カンパニー責任編集 −日本再生への提言―【日本の未来について話そう】(2011.6.)
M高橋洋一、安倍政権を叱る!(2020.3.)

幸い上記本はかなり質が高く、これを理解し、応用することで、危機に対する問題点を指摘します。同時にその課題化という作業を通じて、面白い提案ができたらいいなと考えています。また、本メルマガの読者はPMの実践家です。欧米は昔からジョブ遂行型組織で活躍し、失敗は能力向上という社会的環境に恵まれて、未来志向タイプの人材が活躍しています。これに反し、平成時代の日本組織は失敗しない出世するタイプが主流となっています。本提案の実質的目的は、読者の皆さん方が、仕事のやり方を内向き志向から、外向き志向に変えるために役立つ発想や、縦型組織の中で独自のプラットフォームをつくって、多くの人材との交流で広い活躍場を作ること等で、仕事を面白くしてほしいと願っています。

A.新しい場の構築が実現できると楽しいな!



以上

プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)


第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managmentへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−   
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)   (7)   (8)   (9)  (10)  (11)  (12) 

第87回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」−アベノミクスを成功させるためにー“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
  (2)  (3)   (4)   (5)   (6)  (7)   (8)   (9)   (10)   (11)    (12)  
 
第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(13)―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)

第159回 
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1)
  (2) 

 
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