第98回(2015.03.20) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その98
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」
−アベノミクスを成功させるためにー
―“想定外”と“ゼロベース発想”−(12)
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所


“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
“想定外”と“ゼロベース発想”−(2)
“想定外”と“ゼロベース発想”−(3)
“想定外”と“ゼロベース発想”−(4)
“想定外”と“ゼロベース発想”−(5)
―“想定外”と“ゼロベース発想”−(6)
“想定外”と“ゼロベース発想”−(7)
“想定外”と“ゼロベース発想”−(8)
“想定外”と“ゼロベース発想”−(9)
―“想定外”と“ゼロベース発想”−(10)
“想定外”と“ゼロベース発想”−(11)
―“想定外”と“ゼロベース発想”−(12)


A.先月はDさんから今の日本は“ゼロベース発想”6.0だという。税収が50兆円で歳出が100兆円だ。財務省は財政再建に懸命で消費増税を主張している。しかしアベノミクスは「消費増税は結果的に景気回復を破壊し、減収になると言っている」。これは事実だ。しかし、消費税を少し上げたくらいで財政再建などできないだろうと思う。Zさんが“ゼロベース発想”7.0があると言ってきた。この話を聞かせてほしい。

Z.正解はありませんが、小笠原 泰著『没落する日本、強くなる日本人』という本に回答があります。その説明をします。

  小笠原氏は東大卒後米国シカゴ大学経済学修士、経営大学院経営学修士マッキンゼー 
 &カンパニー、その他海外企業をへてNTTデータ経営研究所パートナーを経て今明 
 治大学國際日本学部教授です。

  アベノミクスの最近の成功で、日本人に楽観論が生まれてきましたが、現実は全く改
善されていません。人口減少が見えていながら何ら手を打っているわけでもないのに楽観論があります。現実の日本は国民の貯金をすでに使い果たそうとしています。現実は借金返済のめどもないまま、国債を発行しているに過ぎません。その貴重な国債を無駄に使っています。戦略なしに金を使って、国民に負担を要求しています。世界的には日本が泥棒に占拠されていると評価されています。

☆小笠原教授は厳しく将来を見通してアイデアを出しています。
@ 2050年のGDPは今の60%、人口減少で生産性向上などあり得ない
A 成長率がゼロでも(現実の成長は60%以下)でも社会保障費を維持できない。
B グローバリゼーションがこのまま進むと国民国家はその役割がさらに減少する
C 2050年で貧困高齢者が1700万人で、税収が生活保護で使い切ってしまう。

☆世界で変化にとんだ政策ができる国(日本の先を行く欧米諸国です)
@ 問題を確実に解決していくドイツ
A 本質的に適応力が高いイギリス
B 国家による保護を嫌うアメリカ
C 現実を重視し多様化を愛するイタリア
D 究極の個人主義国家・オランダ
E 高福祉。高負担をよしとするスエーデン
☆日本の特徴(変えなければならない特徴)
@ 国民を幼児化してきた日本、おねだりする国民
A 安心を求めても負担増をきらう無責任社会
B 幼児化された国民が安倍政権を支持しているが

 ☆対策はあるのか?国民は以下の心構えが必要です
@ 国の力が低下することを自覚せよ
A 人口小国主義でも構わない
B 政府・役所は必要最低限を残して後は解体する
C 地方は精神的・金銭的に自立せよ
D 国の借金は永久国債・愛国国債で減らす
E 「長生きさせる」制度から「自然の寿命に任せる」
F 「安楽死特区」をつくる
G 政治家と役人は55歳で公職追放せよ
H 使いすぎた医療・介護費は死亡時に資産と相殺する

A.これは大変な提案だな

Z.まだあります。個人が生き抜くための覚悟です
@国を頼らない覚悟をきめ、自分で選択し、結果を受け止める
A若者は日本を見捨ててよい
B変化をきらうな。変わらないために変われ
C まず英語、ICT、基礎となるスキルを磨け
D 強い意志で自己の価値を高める
E 日本にとどまるなら生活のダウンサイジング化

 ☆最悪を考え前向きに進む覚悟を持つことが重要です。そこで私はこの覚悟の上で、新しい戦略を考えています。日本は20年間戦略なしで今日の事態を招きました。アベノミクスも覚悟を決めて戦略を練らないと成功しません。国民(含む官僚)は覚悟を決めて、グローバリゼーションに通じる新たな戦略を考えなければなりません。2015年度4月から“ゼロベース発想”は“ゼロベース戦略”とテーマを変えたらと思います。

A.今月は大変な話に展開した。20年間の空白を考えるとZさんの言うことに理がある。
  来年度から新しいタイプの戦略を皆で考えることを期待している。皆さん本年度はありがとうございました。来年度もよろしく。


以上

プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)


第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)   (9)  (10)  (11)  (12) 

第87回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」−アベノミクスを成功させるためにー
“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)

  (2)  (3)   (4)   (5)   (6)  (7)   (8)   (9)   (10)   (11)    (12)  

第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)
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