第59回(2011.12.09) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その59
「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(2)―
−What toからHow to enjoy project managementへの転換−
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所


−What toからHow to enjoy project managementへの転換

「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)−11年04月号
「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― −11年05月号
「プロジェクトを実践して楽しもう!」(3)―緊急時の対策― −11年06月号
「プロジェクトを実践して楽しもう!」(4)―緊急時の対策― −11年07月号
「プロジェクトを実践して楽しもう!」(5)―緊急時の対策― −11年08月号
「プロジェクトを実践して楽しもう!」(6)―緊急時の対策― −11年09月号
「プロジェクトを実践して楽しもう!」(7)―緊急時の対策― −11年10月号
「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)― −11年11月号
「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(2)― −11年12月号


B.先月号で、先生は面白いことを言われました。日本は未だにアメリカ産の経営手法を取り入れる「アメリカ出羽の守」を維持しており、韓国は「日本出羽の守」だと。そこで考えたのですが、製造業における日本の力は絶大だということですよね。では日本企業が「日本出羽の守」を信奉すればいいのではないかということです。

A.面白い考え方だね。その通りだよな。だが、日本のエリート(役所、大学、コンサルタント、サラリーマン経営者、無記名で非望記事しか書かないマスコミ)は日本人を信用していない。

B.それは何故ですか。

A.日本のエリートは日本でこそエリートだが、情報を集めるとことに金がかかった時代に国や大学の立場と資金、留学等を利用して、貴重な米国産の知識、情報を得た人々が確立したエリートとしての得た地位だ。ところが現代は誰でも簡単に情報を入手できるから、エリートとしての地位を維持できない。既得権益者としてのエリートはその地位を維持するために種々の規制を設け、リーダーとしての地位を維持しているが、グローバル展開ではリーダーとしての責任を放棄し、受け身になっている。

しかし、日本人は基本的に好奇心が強く、種子島(鉄砲)を手に入れてから50年後には世界一の鉄砲保有国になっている。日本は今新しいビジネスを生み出すチャンスに満ちあふれているが、残念ながら国の発想が現代社会の要求とずれているところに問題がある。新しいビジネスは少子高齢化関連、医療関連、農業関連、学校関連に山ほどある。ところが日本では病院、介護施設、保育所はいずれも利益を追求してはならないとして、企業の参入を原則禁止している。

B.なるほど、先生、病院や介護施設、保育所が金儲けに走ったら私たちの生活は不安になりますよね。

A.君、本当にそう思うかね。実は全く逆なんだ。利益を追求せずに維持できる組織は、組織そのものにひずみができ、いずれ崩壊するんだ。歴史が証明している。では質問するが、農林水産省と経済産業省の両省で同時に農業をやらせたらどうなるか考えてごらん。

B.農水省は今までの経緯があるから、従来方針を変えないと思います。それは東北災害復興政策の最初に農協支援を提案しています。同じ政策では若者の農業への参入はできないでしょう。経産省が農業をすると農協ではなく、企業に農業をやらせますね。遊休農地を集中的に整理し、輸出を目指す高級品農産物で農業を発展させます。日本で低価格農産物をつくることは困難でしょう。そこで高級品を輸出し、低価格農業製品は輸入とういう政策を取るでしょう。結果的に日本は高付加農産物生産国になり、この輸出で低付加価値農産物を購入でき、農産物の国内価格は下がりるという結果になります。

A.面白いアイデアだね。

実は遊休農地の件だが、ある人物が遊休地利用に太陽光パネルを設置し、電気を売ることを考え実行した。ところが地方自治から「法令違反である」と撤去を命じられた。経産省管轄で農業をするなら遊休農地の活用で、農業と発電を両立させるとエネルギー多用農業ができ、あまった電力を売却する等のハイブリッド農業で、若者の農業従事者を増やすことがでる。
実は東北復興で考えたのだが、7人規模のハイテク農業ベンチャーを設立する。スポンサーは美味しい農産物を必要とする外食、中食(お弁当や)になってもらう。水耕栽培にすれば被災地の塩分除去なしに即農業ができる。オランダは水耕栽培で先端農業の先進国で農業の輸出国でもある。このベンチャーは成功するとフランチャイズ方式で全国、全世界に展開できる。若い人たちに希望を与えることができるね。

 企業が考えると新しいBM(ビジネスモデル)が生まれる。米国のGEだが、種々の光を照射し、野菜の葉の色を変える技術があるという。外食、中食産業とすると、目先の変わったビジネスを展開することができる。

世界が発展的な時代に、守りの政策を固持する役人に「自分の持つ優れた能力を最大限に生かし、悔いのない人生を開発してほしい」と私は願っている。

さて、日本には世界初を開発できるビジネス分野がまだまだ多い。医療、介護、保育関連だな。また、大学を始め教育関連は発展系のビジネスだ。しかし、今の規制では日本の将来に希望が持てないが、省の管轄を変えることで希望が見えてくるから不思議と思わないか。

B.わかりました。冬休みに考えて見ます。新年号はアイデア満載にして見せます。先生も良いお年をお迎え下さい。

A.成長著しい君に期待しているよ


以上


プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)

第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1) 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)   (7)   (8)  (9)  (10) (11)   (12)

第87回 “想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
  (2)   (3)  (4)  (5)     (6)   (7)    (8)   (9)    (10)  (11)   (12)  

第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)
  (2)     (3)   (4)    (5)   (6)   (7)    (8)   (9)   (10)    (11)   (12)   (13)   (14)  
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