第146回(2019.03.22) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その146
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(60)
−アベノミクスを成功させるための電子空間活用戦略ー
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(48)
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所
第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1) 
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A.先月号でIさんは「再生協議会は町自身がつくった総合戦略の中で最大の効果をもたらす公社を中心とするコンソーシアムをつくって、子育てプログラムを企画し、新しい街づくりのメインにするべきである」という提案をしたところ、『大ぼら吹きの提案より確実に実績を出せる提案が人々の信頼を勝ち得る』という理由で協議会より私の提案が拒否された話を聞いた。残念だが多くの日本人の考え方は安全第一が評価される。

I.確かに多くの日本人はそのように考えます。中央公園に花壇をつくるという提案は確実に実施でき、住民も喜びますが、“アベノミックス”という国の金を活用した成果物は、来年度は国の予算がつかないことになります。結果として来年度は、維持的維持可能性のある提案にはなっていません。再生協議会とは町行政だけでは、従来ではできなかった新しい提案を効果に行うことができる点に価値があります。“アベノミックス”が意図する再生とはあくまでも管理上持続可能性のあることが第一条件です。それがネゴの対象になっているところに問題があります。

A.しかし、ある意味で仕方がないのかもしれないな。

I.先週、町は町民に対し、再生協議会の成果を発表し、今後の展開を図るため、町民に対し、公開討論会を開きました。ここで再生協議会は3年間の格好の良い成果をプロジェクターで示し、町民の同意を得ることに成功しましたが、発表の最後に町に向かって来年度の“アベノミックス”予算は200万円でこれでは少なく、何もできないから町は援助せよと要求を出しました。“アベノミックス”はサステイナブルな提案であれば、いくらでも金を出すという、担当大臣の呼びかけがあったのに、小さな要求しか出さなかったために、再生協議会に対し小さな予算しか付きませんでした。

私は何回も経験していますが、素人が考える提案はほぼ従来の延長であって、新しい価値を提案する内容になっていません。この事実を国に見破られているために、この町にはこの程度の能力しかないと査定されたと思います。

A.それで町は支援するのかね。もしできないとしたらIさんはどうするのかね。

I.町は支援できないと思います。同時に私も再生協議会から抜けることになり、今度は老人会の会長業務に専念することにしました。

A.Iさんのような人材が抜けるということは町にとっても痛手ではないのかね。

I.煩わしい要求を突きつける人材を排除できたと喜んでいると思いますが、来年度予算策定時に町に維持管理の予算を要求することは失格だと思います。また 再生協議会は国に対し確実にできる小さな提案をして、国からの支援を得ました。その内容は「町の空き家対策」でした。テーマは結構なのですがその予算が200万円でした。

A.200万円で、一体何ができるのかな

I.空き家対策の専門家の講師への支払いが主です。
実は町は再生協議会や町の再生に協力的な人材を集めてパネル討論をしました。
討論会の中で再生協議会の事務局長は国の予算が200万円では新しいことが何もできない。町は再生協議会にもっと支援をするべきだという提案をしました。

A.町はその提案にOKしたのかな?

I.町にはそのような余裕がありません。国が望んでいたのは、町が大きく変化することができるテーマの提出でした。国民の皆さんは“アベノミックス”とは何かを明確に理解していません。“アベノミックス”は平たく言いますと財務省の消費税優先によるデフレ政策を変え、景気向上のための政策です。従って予算は十分にありますが、問題はアイデア提案が不足していることでした。その結果「大ほら吹き」森脇学園のような企業の提案が採用されてしまいました。景気対策はまず各官庁が提案することになっていますが、再生協議会は町の提案であり、この町の提案を査定するのは県の役人です。彼らが評価し、国に提案するのですが、国に対する忠誠心から将来計画に厳しい予算査定をすることになり、“アベノミックス”の思想は無残にも無視されることになります。その結果成果が出る内容にはなりません。

A.何かいい提案があるのかな。

I.モノづくりの提案は、見た目を再現できれば提案ができます。しかし真に求められているのは「コトづくり」です。実は「コトづくり」とは何かわかりにくいところがありますが、『新しい価値創出』と思えばコトの提案はやさしくなると思います。

A.スペースがないからごく大雑把な内容説明をして欲しい。

I.具体的には来月号で詳しく述べますが、
@【システム・エンジニアリング】を理解すること。
Aコンピテンシーという概念を掴むことが大事

だという話をします。



以上

プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)


第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
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第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managmentへの転換
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第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
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第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−   
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第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
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第87回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」−アベノミクスを成功させるためにー“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
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第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)

 
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