第184回(2022.05.24) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その184
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(98)
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所
第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1) 
第160回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(74)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(2)
第161回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(75)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(3)
第162回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(76)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(4)
第163回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(77)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(5)
第164回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(78)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(6)
第165回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(79)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(7)
第166回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(80)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(8)
第167回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(81)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(9)
第168回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(82)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(10)
第169回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(83)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(11)
第170回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(84)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(12)
第171回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(85)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(13)
第172回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(86)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(14)
第173回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(87)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(15)
第174回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(88)−再度「ジョブ型/雇用」と「メンバーシップ型/雇用」の相違とこれからの使い方
第175回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(89)
第176回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(90)−日本人の奇妙な発想その2
第177回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(91)−日本人の奇妙な発想その3
第178回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(92)
第179回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(93)
第180回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(94)
第181回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(95)−官僚という秀才集団の持つ素晴らしさと恐ろしさ
第182回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(96)
第183回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(97)−IT能力の差【米国の自信;日本「ホンネとタテマエ」という風習】
第184回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(98)



A. 読者の皆様5月からメルマガリード、メルマガは形式をすこし変えることにしました。理由は簡単です。米国が1995年にインターネットという電子情報網を世界中に広げ、世界中のすべての情報が垂れ流しになっています。国境で通過停止の仕掛けがありません。平たく言うと国境に鍵がついていません。米国は全世界の国境を通過できる情報網をつくりあげました。しかし、逆に全世界の人々がその情報網を使うことができます。これがまさしくグローバリゼーションなのです。芝さん、これは人類にとって素晴らしい快挙ですね。

芝.まさしくその通りですね。
ところが新しいものが開発されると、日本人は手早く国内1位を狙って競争します。そして競争相手が10社以上になり、収益の少ないものになっています。また、公共投資に関するものは、海外企業が実施していない規則で国外企業の参入を防いでいます。この法令は不便であっても継続しています。日本の霞が関住人はプライドが高いが、外国と戦う能力に欠けています。理由は簡単です。霞が関の住人は高偏差値という範囲の知識所有者で、国外に出ると能力を発揮できません。日本のゼネコンは海外に出て仕事をしているのは日本企業が進出した地区での請負をしたにすぎません。
海外のルールを学んでいないからです。

A. 欧米の規格は近隣諸国が共通に使えるために作られたものです。そのため規格を知っていないと仕事ができません。島国日本の規格と発想が違うわけです。

芝.その通りです。私が海外でした仕事はシェル石油のドミニカ共和国での製油所建設でした。当時はエンジニアリング・マネジャーでしたが、シェルのプロジェクト・スペック、よく使われる規格集を日本語化し、それを手本として仕事をさせました。おかげさまで試運転終了時に製油所の所長から賛辞の言葉をいただきました。それは試運転開始から1か月間、運転中止がなく、備えの貯蔵タンクを製品で満タンにしたことで、所長から「私は長年試運転に立ち会っていたが、ノンプロブレムで連続1か月の成果を出した製油所はなかった。奇跡です」と。

A. 芝さんの話とは別に霞が関は外国企業が日本で仕事ができないように、特殊な規格をつくって、外人の参入を防いできました。小国日本では致し方ない手法でした。

芝.Aさん、日本は今世界一の製造国になっています。グローバリゼーション環境の中で競争する覚悟が必要です。中国、韓国は自分の力でグローバリゼーションの世界で、成果を上げています。

A. 私もその通りと感じています。

芝.Aさん、恥ずかしながら日本はまだ島国から脱皮していません。実はその環境の中で、アベノミクスが成果を上げるべく努力しています。安倍総理主催の大プロジェクトです。2012年12月から再発足しました。
しかし、発足に際してはアベノミクス正攻法派と財務省消費税実施派が混戦を始めています。というよりは財務省はすでに起こった東日本大災害の修復工事、更にオリンピックが控えているため、緊縮財政が迫られていました。そこで財務省は自民党から政権を勝ち取ったものの、正直に言って実政治素人の民主党の弱さに付け込んで、消費税増加戦略を提案し、民主党の政策を消費税増税と実施を決めましたが、次の解散総選挙で民主党は完敗し、安倍総理が誕生しました。
総選挙で自民党が大勝利し、“アベノミクス”政策を掲げた安倍総理に軍配が上がりました。安倍総理は初回の政治では体調を崩し、政権交代をしました。その経験をいかし、“アベノミクス”という政策を掲げて、総理となり、語学堪能な総理は【アベノミクス】を抱えて世界中の行脚を行い、海外で大きな評価を得て帰国し、素早くアベノミクスを世界中に新政策としてアピールして歩きまわり成果を上げました。

A. おっしゃる通り、これまでの政治家の中では最高にスマートな出だしでした。

芝.これまでの内閣にはないことでした。解説によると“アベノミクス”は米国のレーガン大統領が実施した新しい“新自由主義”と言われる政策実施するために、レーガノミクスとしたのにヒントを得て、“アベノミクス”にしたと書いてあった。日本で“新自由主義“を採用した内閣は”米100俵“を旗印とした小泉内閣である。しかし小泉政権が行った政策は”米百俵“の逸話に相違し、悲惨たる成果を出した、と書いてあるので詳しくはグーグルでお調べください。我々が知らないうちに日本はみじめな国となったようです。

A. 私も調べました。新自由主義は「今まで大きな政府があり、弱者に対しては保護的な政策が行われていたが、それでは国民は努力をしなくなり、国は疲弊するという発想で処理した」と読みましたが、重要なので、再度調べてみます。

芝.ありがとうございます。最近のマスコミは役人の期待に副う新聞発表をします。
世の中のモラルも大きく変わってきました。しかし今の日本の政府、官僚、マスコミの記事は信頼に足りません。私たちがしたいのはグローバリゼーション下で、日本が生き延びる発想は何かです。人を誹謗することではありません。残念ながら今の霞が関村(含む経団連等)は未来から発想する能力に欠けています。次回はアベノミクスの優れたところ、カバーできないところを調べます。
アベノミクスの欠陥を指摘した評論家たちとその対策等を考えてみます。今の日本人には1年先が見えていません。読者の皆さんから発想をお願いします。


プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)


第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managmentへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−   
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)   (7)   (8)   (9)  (10)  (11)  (12) 

第87回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」−アベノミクスを成功させるためにー“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
  (2)  (3)   (4)   (5)   (6)  (7)   (8)   (9)   (10)   (11)    (12)  
 
第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(13)―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)

第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1)
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15) 

第174回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(88)−再度「ジョブ型/雇用」と「メンバーシップ型/雇用」の相違とこれからの使い方
第175回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(89)
第176回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(90)−日本人の奇妙な発想その2
第177回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(91)−日本人の奇妙な発想その3(ゾンビ企業の救済)
第178回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(92)
第179回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(93)
第180回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(94
第181回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(95)−官僚という秀才集団の持つ素晴らしさと恐ろしさ
第182回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(96)
第183回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(97)−IT能力の差【米国の自信;日本「ホンネとタテマエ」という風習】
第184回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(98)
第185回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(99)−メルマガ  220618F3
第186回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(100)
第187回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(101)
第188回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(102)
第189回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(103)
第190回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(104)
第191回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(105)


 
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