第182回(2022.03.22) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その182
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(96)
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所
第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1) 
第160回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(74)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(2)
第161回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(75)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(3)
第162回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(76)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(4)
第163回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(77)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(5)
第164回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(78)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(6)
第165回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(79)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(7)
第166回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(80)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(8)
第167回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(81)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(9)
第168回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(82)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(10)
第169回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(83)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(11)
第170回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(84)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(12)
第171回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(85)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(13)
第172回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(86)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(14)
第173回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(87)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(15)
第174回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(88)−再度「ジョブ型/雇用」と「メンバーシップ型/雇用」の相違とこれからの使い方
第175回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(89)
第176回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(90)−日本人の奇妙な発想その2
第177回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(91)−日本人の奇妙な発想その3
第178回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(92)
第179回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(93)
第180回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(94)
第181回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(95)−官僚という秀才集団の持つ素晴らしさと恐ろしさ
第182回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(96)


A.先月号のメルマガリードは1995年から始まったグローバリゼーションへの対応として日本は何をやるべきか誰も考えていない気がする。日本人は製品の良さ、精度のよさが海外の人々につたわり、これまで世界を制覇してきた。
ところが日本には霞が関村と称する官が君臨している。知識の豊富さで高偏差値人間を採用していることを自他ともに自慢にしている。私は海外との仕事をする時に気になることがある。日本の官庁はダブルスタンダードだからだ。外人に対する気遣いと、国内向けの気遣いが違うというところだ。

芝:それは何ですか?

A.:外人の仕事では契約に忠実でないと、罰金が待っている。ところが日本企業は下請け企業との契約で落ち度が発注者にあっても、日ごろのお付き合いの間柄じゃないかと、強引な要求をし、この次に面倒を見るよと言って終わりにされる。これが日本式契約のダブルスタンダードである。
一番大きな事例は輸出品を購入する際、購入者は消費税を支払う。ところが大会社はメーカーに消費税を支払わない。いやなら会社を変えるよと脅しをかける。仕方なくメーカーが代わりに国に支払っている。ところがメーカーが支払った消費税は国が輸出産業を支援するために、輸出業者に返還される。日本国の法律で認められているわけではない。しかし、告発すると業者は明日から飯がたべられなくなる。

芝:それは、聞いています。さらにひどいのはアベノミクスに関与した企業の社員はこの10年間昇給がありません。これで欧米各社の社員の給料と大きな差ができてしまった。それがここにきてアベノミクス関連の社員の昇給部分が社員ではなく親会社に減税として支払われてしまったようですね。しかしその減税は何のためにあるのですか?

A. 言いにくい話ですが、経団連への活性化的支援(天下り)でしょう。

芝:活性化的支援ならばGDPが上がるはずですが、減税後GDPが急激に落ちているカーブを見つけました。日本はアメリカと並んで最低賃金法を決めています。財務省は国外からの労働者向けに低くしているそうですが、今では日本人が低賃金に苦情を言うと海外からの人材で間に合っているというセリフが返ってくるようです。
また、最近の日本の労働状況は非正規社員の企業から派遣されることで間に合っており、正社員の解雇はないようです。しかし、これら労働者は日本が手掛けなければならない労働の社員にはなれず、このままではレベルの低い労働者が日本の特技をささえることになるでしょうが、現状を変えることは難しいでしょう。

A. その通りだな!コロナ禍で分かったことは霞が関村のコロナ対策の生産性が低いということです。理由は日本には優れたデジタル政府がなかったことです。その理由は日本式のタテマエとしてのデジタル政府は存在していますが、すべてがアナログで実行していることです。理由は簡単です。各省庁に組織はありますが、プライドが高くヨコの関係を上手く作れていませんでした。

芝→霞が関の組織はすべてタテ型組織です。組織で一番重要なことは情報の流れです。高偏差値官僚はプライドが高いのですがITの原則はわかっていません。偏差値試験に出ていないからです。ITとは何でしょうか?高偏差値人材はIT技術のベテランもいると思います。しかしITとは(Information Technology)です。情報を正しく。手間をかけずに操る技術です。ヨコ型組織を無視した組織では成果が出ないのが当たり前です。スピードと内容の充実が課題です。次に今のようにタテマエで報告を済ませるやり方では、情報は届きますが、内容のないものになります。

A. これは一番大事な情報を縦割りでなく、横割りの情報網に乗せて、必要な場所に連絡し、世界にもしくは秘密裏に発信することです。今試行錯誤をしている段階のようですが、過去と違うところは何が大切か、新しいことは何か、ということから始めないと、答えがでてこない。そこで私は考えた。誰が何を考えたかだ。
そこで気が付いたことがある。エッセイストの芝安曇さんだ。芝さんの発想が面白い。政治をするなら今一番大切なことは何かね?と質問すると、世の中何が変わったかわかる。
芝:そうですね。国境がなくなったことですよね。国境がなくなるということは、気楽に世界中を歩けるということです。今までは日本人は日本人らしく行動していた。知らないうちに日本人は人間的に世界のトップに立っていました。日本人は日本という小さな社会を歩いていたから、自分がそんなに大きな人間とおもっていない。ここが問題ですね。

A:そうだ、わかった。東日本大震災で地震発生中も、強烈な津波が暴れた後も、日本人は事態にめげずに、弱者を保護しながら着々と復興に励み、いつの間にか、素晴らしい日本がうまれてきましたね!この続きを次回もしたいな。



プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)


第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managmentへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−   
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)   (7)   (8)   (9)  (10)  (11)  (12) 

第87回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」−アベノミクスを成功させるためにー“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
  (2)  (3)   (4)   (5)   (6)  (7)   (8)   (9)   (10)   (11)    (12)  
 
第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(13)―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)

第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1)
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15) 

第174回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(88)−再度「ジョブ型/雇用」と「メンバーシップ型/雇用」の相違とこれからの使い方
第175回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(89)
第176回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(90)−日本人の奇妙な発想その2
第177回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(91)−日本人の奇妙な発想その3(ゾンビ企業の救済)
第178回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(92)
第179回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(93)
第180回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(94
第181回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(95)−官僚という秀才集団の持つ素晴らしさと恐ろしさ
第182回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(96)
第183回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(97)−IT能力の差【米国の自信;日本「ホンネとタテマエ」という風習】
第184回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(98)


 
一覧に戻る
スポンサードリンク
読者からのコメント

■本稿に対するご意見,ご感想をお聞かせください.■

は必須入力です
コメント
自由にご記入ください

■氏名またはハンドル名
■会社名または職業
■年齢

  
このコンテンツは「プロジェクトマネージャー養成マガジン」としてメルマガで配信されています.メルマガの登録はこちらからできます.