第181回(2022.02.22) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その181
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(95)
−官僚という秀才集団の持つ素晴らしさと恐ろしさ
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所
第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1) 
第160回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(74)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(2)
第161回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(75)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(3)
第162回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(76)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(4)
第163回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(77)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(5)
第164回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(78)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(6)
第165回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(79)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(7)
第166回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(80)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(8)
第167回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(81)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(9)
第168回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(82)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(10)
第169回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(83)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(11)
第170回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(84)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(12)
第171回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(85)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(13)
第172回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(86)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(14)
第173回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(87)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(15)
第174回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(88)−再度「ジョブ型/雇用」と「メンバーシップ型/雇用」の相違とこれからの使い方
第175回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(89)
第176回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(90)−日本人の奇妙な発想その2
第177回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(91)−日本人の奇妙な発想その3
第178回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(92)
第179回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(93)
第180回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(94)
第181回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(95)−官僚という秀才集団の持つ素晴らしさと恐ろしさ


A.1月号では日本のGDPを2005年から2017年まで示した。結果は2000年から2005年までがゾンビ企業救済等があり、公債でGDPを増やしていた。2011年東日本大震災以降はアベノミックスによる第一の矢でGDPの増加、次いで財務省による消費増税でGDPの低下、第二の矢でのGDPの増加、次に財務省の増税、第三の矢でも効果が上がった数値が出ていた。

芝:その通りですが、私たちが今最も注意すべきことは、米国の各種の経済指標の表示を詳しく調べることです。雇用関連、金融政策、景気関連(GDP、ISM製造業景気指数、)貿易収支、住宅売上高、中古売上件数、国民が状況を知ることができます。米国FRBがどの様にして景気対策をしているか、デフレ対策、金融政策を見ていると膨大な金を上手く動かしながら、デフレ対策を上手く操作し、庶民の給与増強も行われています。

そこで、2月号は財務省が実施している政策とその手法とアベノミクスが実施している政策の手法をまとめてみます。
@ 日本の政治でデフレという経済情報とこれを米国が行っているデフレ退治をまず説明します。1990年日本国は製造業世界一となりました。この時実は日本の経済はデフレになっていました。それは日本の経済成長率が2%に近づいているからです。しかし当時の大蔵省は製造業世界一を誇りに思い、自分たちの手法が成功したと大いに満足した。そして新進気鋭な経済評論家の進める財テク(企業や個人が景気の良さを謳歌し、証券会社おすすめの商品購入に夢中になっており、株の値上がり酔いつぶれていました。何せよ退職時の退職金の額を大きくうわまわっていたため)大蔵省はその財テクを大いに宣伝しました。

A ところが1997年山一証券の自己破産宣言でバブルが崩壊しました。この時大蔵省はこの初めての経験がトラウマとなり、財布の紐を丁寧に締め始めました。
大蔵省は日本のデフレがどんなものか知りませんでしたが、専門家を集めて、企業や機関の経済情報を調べましたが対策が見当たりません。まず始めが、1997年バブル崩壊で何をしてきたかです。公共投資の仲間であるゼネコンの打撃が酷く、全滅寸前でした。大蔵省は公共投資の資金を集め、仲間意識でゾンビ化したゼネコンの救済に励みました。米国も経営危機の企業を支援します。その方法は企業の中で生き残れる分野と倒産する業種を主分けして生死を検討します。主分けすると健全な経営をしている分野には必ず、有能な人材がおり、その業種のキーの部分を明確に活用し、収益を上げています。収益を上げていない部署は従来の手法を堅持しているだけです。大企業になるとその有利さを更に伸ばす人材がいなくなります。その部署の長が保守的な人物だと、危険な賭けをしません。危険な賭けをする部下の業績を認めず、おべっか使いを選びます。このおべっか使いは平凡な上司にとって危険性がありません。経団連所属の企業は健全性で生き残れますので、発展性が無くなっても、継続できます。しかし、そのような経団連はゾンビ企業になりやすい素質があります。

B 別件事例を紹介します。1997年にバブルが弾けました。その結果全ゼネコンは土地開発の案件に投資し、調べると、ほぼ全社が再帰不能でした。大蔵省は官が背負っている公共事業に投資する予算をつくりますので、200兆円の予算をフルに使うことで官が実施する仕事の予算を積み立てました。幸いなことに2011年に東日本大震災が発生し、財務省がゼネコン全社に予算を付けましたが、ゼネコン傘下の現場工事を実施する下請け企業の大半を失っていたので、実質現場工事を行うことができず、予算を余らしてしまいました。幸い残った予算は東京オリンピックで消化できました。
しかし、欧米では決してそのような方式はとりません。目的とした予算を異なる内容の仕事に使い、それが法律違反にならないなら、官はすべてのことが別予算から借りられるということです。しかも会計監査を通してしまっています。私が官に対する最も怖いことを何度も見てきています。

C 欧米組織軍と日本国組織の官(軍)が命じる強制の範囲が異なることです。
私はエッセイストです。仕事の関係で欧米流と日本流の相違に常に目を光らせています。
米国海兵隊は一番厳しい戦場で活躍しています。そこで海兵隊の最大の訓練は何だか知っていますか。最終の訓練はサバイバル訓練です。命をかける最後の訓練は如何にして生き残れるかという叡智を掛けたサバイバル訓練です。
日本軍の最終の訓練は軍神になることです。硫黄島玉砕、沖縄本土玉砕です。
「ミッドウエイ海戦でゼロ戦の敵艦への自爆行為見た米兵の感想です。日本の自爆を最も恐れています。日本パイロットは米兵をこれだけ恐怖に貶めている。この勇気あるパイロットを日本人は、何故生かして返さないのか?今の我々は尊敬の念をもって、彼らを生かして返してあげたいと思っている」と生命の大切さ強調してくれました。




プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)


第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managmentへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−   
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)   (7)   (8)   (9)  (10)  (11)  (12) 

第87回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」−アベノミクスを成功させるためにー“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
  (2)  (3)   (4)   (5)   (6)  (7)   (8)   (9)   (10)   (11)    (12)  
 
第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(13)―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)

第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1)
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15) 

第174回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(88)−再度「ジョブ型/雇用」と「メンバーシップ型/雇用」の相違とこれからの使い方
第175回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(89)
第176回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(90)−日本人の奇妙な発想その2
第177回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(91)−日本人の奇妙な発想その3(ゾンビ企業の救済)
第178回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(92)
第179回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(93)
第180回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(94
第181回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(95)−官僚という秀才集団の持つ素晴らしさと恐ろしさ
第182回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(96)
第183回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(97)−IT能力の差【米国の自信;日本「ホンネとタテマエ」という風習】
第184回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(98)

 
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