第173回(2021.05.21) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その173
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(87)
―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(15)
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所
第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1) 
第160回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(74)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(2)
第161回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(75)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(3)
第162回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(76)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(4)
第163回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(77)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(5)
第164回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(78)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(6)
第165回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(79)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(7)
第166回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(80)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(8)
第167回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(81)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(9)
第168回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(82)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(10)
第169回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(83)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(11)
第170回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(84)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(12)
第171回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(85)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(13)
第172回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(86)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(14)
第173回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(86)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(15)

A.6月号はコロナ対策で、今進めているプロジェクトの進行が歪んできた。歪んだとは、工程の遅れと、アベノミクスの作業内容に当初と異なるずれが出てきた。ずれについては既に記載しているが、そのずれを調べるのではなく、米国が進めているバブル崩壊後の業務遂行の手法を学び、規律ある手法が使われているか、別件的進め方をしているか、まず研究することにした。

I. 私も同感です。私は日本が今大きな危機に差し掛かっていると思っています。そこでバブル崩壊後のアメリカの政策実行と、日本のバブル対策を比較し、今後の価値ある行動とは何か求めてみたいと思った。

A. まさにその通りだ。 米国のFRB(連邦準備制度理事会)のバブル崩壊に対する長年の処理能力の高さと、経験の浅い日本企業の対応の比較をしてみたい。

I.承知しました。ここでは金融政策に長けた米国で、リーマン・ショックというバブル崩壊と、経験豊かな米国流金融政策の手法を学びました。
    出典:ノーベル経済学者ポール・クルーグマン、イエール大学名誉教授 浜田宏一著【2020年世界経済の勝者と敗者】から引用した。

@ リーマン・ショック後、アメリカは日本のアベノミクスに先駆けて金融政策の重要性を理解し、大規模な金融緩和政策を実施し、デフレの回避と景気回復を成就させた。
A リーマン・ショック後のアメリカの経済危機は、通貨高とデフレに見舞われたという点で、バブル崩壊後の日本の経済危機と共通していた。
B しかし、日本が15年以上にわたって景気低迷に陥ったのに対し、アメリカは多少の波こそあれ、迅速に景気を回復させている。
C サブプライム・ローン危機とリーマン・ショックはアメリカにおける巨大なバブル崩壊でした。サブプライム・ローンバブルが崩壊するとアメリカは急激なドル高とデフレ寸前の状態に見舞われた。
D ここまでは、アメリカも日本と同じ状況だったが、違つたのは、その後の対応でした。FRB議長だったベン・バーナンキ氏は、デフレの恐ろしさを十分理解していた。
実際、2002年には、FRBのスタッフが「日本のような中央銀行が金融緩和を渋っているとデフレが生じ、金利をゼロにしても救済できない状況に陥る」という論文を発表し、バーナキン氏はリーマンショックに見舞われたアメリカにおいて、日本を他山の石として、そうならない処理をした。
E FRBはリーマンショック直後の2008年量的緩和第一弾、2010年にも第二弾、2012年には2%インフレ・ターゲットを設定し、量的緩和は第三段まで実施した。
F それに対し日本は、バブル崩壊以降、積極的な金融政策はせず、その結果として円高とデフレが進み、リーマンショックは当事者でないのにアメリカやイギリスに比べ大きな痛手を被った。財務省はその事実をしらなかったようだ。

A. 日本国のバブル崩壊の概要

I.日本国のバブル崩壊後の対策は緊縮財政一本やりです。日本でも松平定信の寛政の改革(田沼政権の新田開発や積極的な予算活用の弊害を批判し、定信は緊縮財政・贅沢廃止令の政策を進めたが、デフレが進みすぎ、失脚した)。今でも日本人は貯金好きで、家計の予算超過には、危機を感じ、貯蓄に熱心です。すると世の中はどうなりますか?市場にお金がなくなります。そして物価が安くなります。あなたなら安くなった製品を買いますか。利口な人は買い控えし、更に安価になるのを待ちます。これがデフレの実態です。この事態を解決できるのは誰ですか?それは国民ではなく政府です。政府は国債を発行し、現金に換えますと、現金が市場にながれますが、国民は今買うと損をすると考え、物価が2%程度まで上がるのを待ちます。これを緩やかなインフレ政策と呼んでいます。あなたならこの時点で何をするべきと考えますが?

A. この時点は政府が発行した国債が現金化され市場に出回ったことを認識できます。

I. 国民はこの時点で、市場が正常化したと考え、インフレになる前に消費をしておこうと考えるため、多くの現金が市場に出回ります。そこで2番目に企業が社員の報酬を世界並みに支払うことができます。この結果日本国はGDPが上がります。

A.また、余裕のある企業は、自己資金でイノベーションに投資します。

I.ここまでくると、国債化した金は徐々に回収され、国債が現金化できます。そして東日本大震災復旧資金は国の資産として残ります。公共投資を国の資産として保存できれば、日本国の資産が増えることになります。

A.これで万々歳だな。

I. しかし、来月号を見てください。危険な状況が迫っているからです。


以上

プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)


第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managmentへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−   
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)   (7)   (8)   (9)  (10)  (11)  (12) 

第87回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」−アベノミクスを成功させるためにー“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
  (2)  (3)   (4)   (5)   (6)  (7)   (8)   (9)   (10)   (11)    (12)  
 
第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(13)―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)

第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1)
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15) 

第174回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(88)−再度「ジョブ型/雇用」と「メンバーシップ型/雇用」の相違とこれからの使い方
第175回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(89
第176回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(90)−日本人の奇妙な発想その2


 
一覧に戻る
スポンサードリンク
読者からのコメント

■本稿に対するご意見,ご感想をお聞かせください.■

は必須入力です
コメント
自由にご記入ください

■氏名またはハンドル名
■会社名または職業
■年齢

  
このコンテンツは「プロジェクトマネージャー養成マガジン」としてメルマガで配信されています.メルマガの登録はこちらからできます.