第180回(2022.01.28) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その180
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(94)
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所
第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1) 
第160回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(74)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(2)
第161回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(75)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(3)
第162回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(76)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(4)
第163回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(77)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(5)
第164回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(78)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(6)
第165回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(79)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(7)
第166回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(80)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(8)
第167回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(81)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(9)
第168回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(82)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(10)
第169回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(83)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(11)
第170回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(84)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(12)
第171回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(85)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(13)
第172回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(86)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(14)
第173回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(87)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(15)
第174回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(88)−再度「ジョブ型/雇用」と「メンバーシップ型/雇用」の相違とこれからの使い方
第175回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(89)
第176回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(90)−日本人の奇妙な発想その2
第177回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(91)−日本人の奇妙な発想その3
第178回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(92)
第179回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(93)
第180回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(94)

A.Iさん。先月号はバブル崩壊後の日本中の各企業の経営状態を正しく調査し、その結果を4つの基準に当てはめ、正しく評価することを書いた。それでよいのかな?

S. その通りです。バブル崩壊後の日本企業の経済立て直しの正論です。(先月号からIさんはペンネームのS.さんで登場します)
 Aクラス:健全企業で問題なし
 Bクラス:再生可能企業クラス:不適切な部門は切り捨て運営可能企業にする
 Cクラス不要な部門を削除:不適切部分の切り捨ておよび追加部門融資後、他の大企業に吸収される
 Dゾンビクラス企業の廃棄:

A.以上の方針は私も理にかなっていると思う。しかし現実はゾンビの復活が実施された。

S.おっしゃる通りです。そこで私たちが実施することは20世紀の社会と21世紀の社会の変化をどのようにして掴み、A〜Dまでの内容を21世紀型にするかという研究が、21世紀の勝者となる最大の目的です。少しおこがましいのですが、日本には物事(モノゴト)という言葉があります。私は「何かモノを作るときは、どの機械でモノを作るかということの前に、今の日本社会が成長するための素晴らしいコトとは何かを考えろ」ということだと理解しています。

A.なるほど!そのとおりだな!

S.コトはモノに対する上位概念です。そこで米国企業がインターネットという電子の網を世界中に張り巡らした。理由は金儲けできる網(罠)を世界中に広げたわけです。そして米国の機関は世界中に自分たちの罠をしかけて、独占的にかけ(儲け)をしはじめました。では日本国は何をしたでしょうか。NTTは日本のテリトリーを確保するというレベルの低い行動で、日本の領域を守ることに従事し、自ら世界戦争から脱落しました。これに対しサムスンはスマホの東の王者になりました。経産省はDRAMで世界制覇をし始めましたが、国内の10社に平等に製造させる方針でまとめました。しかしうかつにも日本の好意でサムスンにDRAMの製造開始を認めました。そこでサムスンは韓国全土、世界市場の全土を受け持つ体制をつくりあげ、最安値で量産できるサムスンに軍配があがりました。なぜ、このことが実現できるかというと、サムスンは、自国だけでは食べていけないため、日本が手を付けなかったアジア地区の家電の領域を長年の努力で勝ち取り、世界のテリトリーの一角を占領したからです。

S.私の危機感をここで披露します。アベノミクスがスタートしました。第1の矢は「金融緩和策」(経済成長の余力を上げる政策で、緩やかなインフレ率2%弱に成功。ところが財務省の方針は「金融引き締めを高める方式」で、消費増税に成功し、見事デフレに戻した。そこでアベノミクス派は第2の矢の「景気安定化策」で、インフレ率2%弱に再度実行し、景気安定化の施策で余力を残した。しかし、財務省派は10%消費税を実施に成功した。第三のバトルは「政策実施」であった。企業は不景気の中で事業推進への道を歩んだ。その結果を眺めたかったため。メルマガリード1月号を作成した。2013年からGDPが上がっているのがわかる。その意味で戦いに敗れたわけではなかった。

A.勝負はどうなったのかな。

S. 敵もさる者であった。大企業にばらまいたアベノミックスその他の収益が上がり、当初はその余剰金は10年間昇給なしの、サラリーマンはじめ国民に余剰金が使われるといわれていたが、ゾンビ企業も含めた大企業の減税に使われた。その額400兆円とあった。
その結果日本人の報酬は先進国最低になり、このままでは後進国並みの生活が待っていることになった。それができたのは、アベノミクスが民間でも国債を使えることになり、200兆円という公共投資金額の責任者から、民間企業の国債の活用にも口出しができるようになり、国債管理ということで、財務省が膨大な権限を持つことになった。頭のいい財務省は、国債200兆円枠の責任者から、民間企業向け国債の発効責任者になり。民間企業余剰金の中から、企業向け400兆円をひねり出す体制が出来上がったと考えていい。

ではなぜ、日本の経営者、お役人は目先の利益にのみ興味を持つのでしょうか?なぜ、東大出のエリート官僚を最高の役人とするのでしょうか?霞が関上級官僚は難しい上級職入学試験をへて採用しても、その程度の知識は世界の水準に及ばないのに、なぜ、東大だけを優先するのでしょうか? 私は戦時中過去の日本のエリートが取った行動を研究すると、面白いことがわかりました。困難に直面すると上司の結論は特攻隊的な発想になります。理屈は天皇陛下のためという結論です。では米国の上官は何を命令したかというとサバイバルという全員へ命を救う訓練でした。

なぜ、日本のエリートは金融大国米国が常に恐れているデフレを好んでするかという理由がわかりました。昭和期と異なり、国民を貧乏にする消費税をとり、霞が関族を優遇する政策です。メルマガリード1月号にアベノミクス実施以降GDPが伸びています。アベノミクスが成功するかわかりませんが、大企業に渡った余剰金は、霞が関の余剰金になるはずです。しかし、この方式は霞が関後継者の敗北につながります。

A.なるほど、その通りだな。ではグローバリゼーション制覇とは、どんな対策かな

S. 米国は1995年インターネットを世界中に張り巡らし、ビジネスやその他の重要な情報の流れのスピードを上げることに成功した。マイクロソフトはインターネット以前に世界一のネットワークを作り上げてきた。それ以外に活躍しているのはアップルでユーブチューブが世界中を駆け回っている。更にグーグルは検索システムで成果を上げている。フェースブックはお友達作りに成果を上げており、アマゾンは本をはじめとする、物流を築き上げたことで大きな成果を上げた。

A. それは大変なことだな。



表 2010年以降の歳出総額、一般会計税収、公債発行額、GDPの推移(兆円)


プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)


第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managmentへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−   
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)   (7)   (8)   (9)  (10)  (11)  (12) 

第87回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」−アベノミクスを成功させるためにー“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
  (2)  (3)   (4)   (5)   (6)  (7)   (8)   (9)   (10)   (11)    (12)  
 
第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(13)―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)

第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1)
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15) 

第174回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(88)−再度「ジョブ型/雇用」と「メンバーシップ型/雇用」の相違とこれからの使い方
第175回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(89)
第176回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(90)−日本人の奇妙な発想その2
第177回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(91)−日本人の奇妙な発想その3(ゾンビ企業の救済)
第178回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(92)
第179回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(93)
第180回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(94)
第181回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(95)−官僚という秀才集団の持つ素晴らしさと恐ろしさ
第182回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(96)
第183回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(97)−IT能力の差【米国の自信;日本「ホンネとタテマエ」という風習】
第184回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(98)
第185回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(99)−メルマガ  220618F3

 
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