第147回(2019.04.19) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その147
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(61)
−アベノミクスを成功させるための電子空間活用戦略ー
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(49)
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所
第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1) 
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A.四月に入り再生協議会は新しいメンバーでスタートしたと思うが、その後どうなったのかな。

I.私は再生協議会を卒業しました。公園部会はこれ以上の価値創造がないため、従来からの公園愛護会のメンバーにバトンタッチしました。

A.卒業したということはリタイアしたということかな。

I.簡単に言えば、うるさい奴を切ったのです。

A.あなたの意見を取り上げたくないという彼らの行動につき面白い本が出版された。
 本年1月に【天才を殺す凡人】:職場の人間関係に悩む全ての人へ! が出版された。
 この世界は「天才(創造性で評価される)」と「秀才(再現性で評価される)」と「凡人(共感性で評価される)」でできている。
 凡人は天才の提案を理解できないから排斥し、秀才を天才だと勘違している。秀才は天才に妬みと憧れの相反する感情を持っているが、凡才を心の中で見下している。天才は秀才に興味を持たないが、凡人には理解して欲しいと思っている。Iさんが排除されたのは理解できるな。

I.私は天才ではないが、世界の動きを第一に学んでいるから、視点が凡人と違います。凡人の特徴は今見えるものしか理解できないようです。
私が提案したのは、この町で真っ先に取り組むテーマを新しい視点でとらえました。しかし、協議会は将来を考えても意味がない。目先に有効なテーマを選べというビジョンで進めてきました。確かな理由はわかりませんが、日本企業には定年後本社の高級幹部や国からの天下りがいます。彼らは位の高さを経験したプライドがありますから、着任早々部下の話を聞いて命令し始めます。本社とは格の違う仕事をしているので、適切な指令になっていません。職場はその指令を無視しながら、処理したようにふるまっています。この経験がトラウマとなって、訳のわからない異邦人的な人材の話は採用したくないのです。

A.それで「はいさようなら」と受け止めたの!

I.私は再生協議会の歓送迎会で、幹部に対し、これまでの業績の素晴らしさと、ご指導に対し、謝意を述べた後、わたしも素晴らしい案を提出したが、時期が遅かったようで残念だった旨述べて終わりにしました。歓送迎会が終わり、町長が私の席にきて、貴方のお話はコミュニティスクール部門としてお話を聞きたいという提案がありました。

A.そこで提案するのかな。

I.提案する前に2つの作業が必要です。
  最初は協議会の会長に今まで話をしていなかった私の前歴と主な功績を書き、
  あなたが考えるようなほら吹きではないという証拠を2点あげてメールし、決別しました。

A.私も聞いていないな。功績を教えてもらえるかな。

I.定年間際に副社長からよばれ、国際宇宙ステーションのエンジニアリングを実施する民間企業60社で主導する新会社の役員として転職し、新会社の経営、宇宙開発事業団のプログラムマネジャー候補の育成、NASAが行っているエンジニアリング手法と同じやり方の採用とその実行を新会社がおこない、NASAから評価されたこと。

第二は新会社をリタイアした直後、エンジニアリング振興協会からの依頼で日本型新しいプロジェクトマネジメント(&プログラムマネジメント)の開発と普及のための協会を事務局長として設立し、最初は2人から始まり、年々協力者を増やし、現在は毎年のシンポジウムに2,000人が集まる協会にまで成長させた。地域開発は当協会の新規な分野として研究を進めていたことを書いてメールしました。

2番目の作業は個人の意見としてではなく、組織の意見として提案することです。私たちは昨年の町会議員選挙に新人を立候補させ、4位当選させました。この町会議員後援会を町会議員の政策研究会に改名してから、町へ新提案を出す方式を後援会会長に提案しました。政策研究会としては名士5名以上の名を連ねて提案する方式を考えました。しかし、この案に後援会会長が乗ってくれないことには勝ち目がないかもしれません。また、後援会のメンバーも私の顔は知っていますが、過去の実績は知りませんから、偽天才と思っているかもしれません。その時は簡単に殺されるかもしれません。

A.それでは、どんな提案を出すか、来月号がお楽しみということかな。



以上

プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)


第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managmentへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−   
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)   (7)   (8)   (9)  (10)  (11)  (12) 

第87回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」−アベノミクスを成功させるためにー“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
  (2)  (3)   (4)   (5)   (6)  (7)   (8)   (9)   (10)   (11)    (12)  

第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)

第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1

 
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