第132回(2018.01.23) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その132
「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(46)
−アベノミクスを成功させるための電子空間活用戦略ー
―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(34)
渡辺 貢成
 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所
第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1) 
   (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
(11) (12) (13) (14) (15) (16) (17) (18) (19) (20) 
(21) (22) (23) (24) (25) (26) (27) (28) (29) (30)
(31) (32) (33) (34) (35) (36) (37) (38) (39) (40)
(41) (42) (43) (44) (45) (46) (47) (48) (49) (50)
(51) (52) (53) (54) (55) (56) (57) (58) (59) (60)


I.公園改革のプロジェクトは年度末までの研究開発が主となります。
さて、公園とは別に困った問題に直面しています。私は公園部会の外に2丁目の老人会会長をしています。どこの老人会も同様なのですが、会長の老齢化と後継者不足の問題が深刻になってきました。3丁目の老人会の会長が8年間続いた会長職を辞任することになりました。後継者不在のままです。

A.それは無責任ではないかね。

I.3丁目の会長は年々耳が悪くなり、会議の席で他者の言葉が聞き取れないための退会です。この老人会問題は若手の方々が、老人会のためのボランティア活動に重みを感じていないからです。

A.では、老人会の役割を真剣に考えたことがあるのかね。

I.老人会とは、国や地方自治体から助成を受けて、地域の仲間と共同で、自主的に行う様々なクラブ活動を通じて、高齢者の仲間づくり、生きがいと健康づくりを目指している組織です。この活動には3本の柱があります。

@健康づくり:体操、グラウンドゴルフ、ゲートボール、コーラス、カラオケ、囲碁将棋、俳句等
A地域社会への奉仕:公園、公共建物、道路等の清掃、朝夕の学童安全対策
B友愛:一人暮らしや病弱な高齢者への訪問、話し相手、ちょっとしたお手伝い等

です。
上記の中で老人会の主なる活動は@になっており、最近は“通いの場”というシステムが健康強化策として、町が力を入れ始めました。
Aは定期的に行う老人の地域社会への奉仕活動です。
B友愛活動は民生委員が積極的に実施しており、老人会は県からの依頼で、実施していますが、基本的に民生委員の役割が大きいため、老人会は積極度が薄い気がしています。

この中には孤独死の問題が含まれますが解決していません。孤独死防止のためにおこなっているシステムは町では通報システムがありますが、精度の高い防止システムはセコムはじめ民間企業でも実施しております。しかし、孤独死をした人たちはかたくなに周辺からの干渉を好まない方が多いと聞いていますが、ご近所の方々とのお付き合いを通じて、折角あるシステムを理解していただき、孤独死の解消が進展することを願っています。

A.老人会の役割の主たる目的は老人の痴呆防止と老人の健康増進活動だな。しかし、老人会が健康だけを求めるのは当然としても、人間は最後に死に直面する。いくら長生きしても最後の時をどのように過ごすかが大切ではないどろうか。宗教というものがなぜ存在するかというと、死の恐怖があるからだといわれている。
カソリック教では臨終間際の信者に“終油秘跡”という天国へ送る儀式をおこなう。映画で死刑執行直前に神父・牧師が囚人と面談し、心の安らぎを与えて看取る儀式があるのを見てきた。
残念ながら日本人は近年檀家がお寺の存続を放棄した結果、仏教は日常的にはご利益で儲け、大切な死ぬ時は見放し、死んでから膨大な費用を檀家に課せる習慣をつくってしまった。これも自業自得だ。
老人会は、これらの方々と日常的なお付き合いを通じて、心安らかなお付き合いができれば、自分は孤独ではなく、友達がいるんだという程度の安らぎでも与えられたら幸せではないだろうか。因みにプロテスタントの友人に老人会問題をきいてみたが、信者は老人会ではなく、死ぬまで壮年会に入っているそうだ。

老人会の役割に「健康で生きるという概念だけでなく、幸福という抽象概念を加えて、幸福に生きるにはどのような心掛けが必要か」という概念の定量化を試みないか。

I. それは面白いですね。何か腹案がおありのようですね。

A.その通りだ。昨年6月に“幸福の「資本」論”(著者:橘玲)―あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」―が出版された。これは一読の価値がある。これを読んで研究をまとめてもらえないか。

I.わかりました。「生きるということに幸福という抽象概念」加え、定量性に近い価値評価をすることができれば、人生はより精神的に豊かになると思いますし、若手の参加に変化があるかもしれません。

A.来月号を期待している




以上

プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう   (2)  (3)


第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1)   (2)   (3)

第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
 
  (2)   (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)

第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)  (14)  (15)

第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)

第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
  (2)  (3)  (4)  (5)

第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−   
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)

第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)― 
  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)   (7)   (8)   (9)  (10)  (11)  (12) 

第87回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」−アベノミクスを成功させるためにー“想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
  (2)  (3)   (4)   (5)   (6)  (]7)   (8)   (9)   (10)   (11)    (12)  

第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)

第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1)

 
一覧に戻る
スポンサードリンク
読者からのコメント

■本稿に対するご意見,ご感想をお聞かせください.■

は必須入力です
コメント
自由にご記入ください

■氏名またはハンドル名
■会社名または職業
■年齢

  
このコンテンツは「プロジェクトマネージャー養成マガジン」としてメルマガで配信されています.メルマガの登録はこちらからできます.