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第35回(2009.12.11) 「プロジェクトマネジメントを楽しむ」 その35
「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
渡辺 貢成 kosei.watanabe@sweet.ocn.ne.jp
(有)経営組織研究所 |
−「顧客は神様か?」−(1)08年11月号
−「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」−(2)08年12月号
−「問題と課題の違いがわかるかな?」−(3)09年1月号
−「資格を取っても役に立たない?」−(4)09年2月号
−「物事」とは何か?(5)09年3月号
−「タテマエとホンネ」(6)09年4月号
−「カタカナ言葉と漢字」(7)09年5月号
−「これからは日本の時代って本当?」(8)09年6月号
−「ものづくりは技術が基盤って本当?」(9)09年7月号
−「サービスはタダか、サービスはマネーか?」(10) 09年8月号
−「少子化問題と一人っ子政策の討論」(11) 09−10月号
−「何か変だな!講演会」(12) 09−11月号 −「何か変だな!講演会2」(13) 09年12月号
B.「何か変だな!講習会」はどうなりました
A.君の意見に従い「IT産業はおかしい!」などと顰蹙を買うことを言わないことにし、依頼された「価値創造とプログラムマネジメント」だけにしたよ
B.それはよかったですね
A.IT業界でプログラムマネジメントの講演会は初めてだし、関心があるかどうかわからない。そこで、講演原稿をもって、ご依頼の大手ITベンダーに相談したら、この内容はITを使うユーザーには少し難しいという。
B.で、どうしました。
A.困ったね。確かにプログラムマネジメントは7時間かけて講義しているからね。3時間では難しいかもしれない。そこで「易しく、役に立つ部分だけをまとめて資料をつくりなおしたよ。でもね、関心をもった人が集まってくれるなら問題ないが、関心のない人には、いまいち面白くないんだよね。
B.どうしました。先生のことだから、何かよからぬことを考えたのでしょう。
A.私は詐欺師ではないよ。幸いなことに講演の企画者から、受講者からの事前アンケートによる要望事項を貰った。
・プロジェクトマネジメントを成功させるコツを教えてください
・成功型プロジェクトマネジャーの資質を教えてください
・今までプロジェクトマネジメントだけでやってきたが、行き詰まりを感じており、プログラムマネジメントを勉強したい
詐欺師ではないが、アンケートを利用させていただいた。
「世界で通用しているプロジェクトマネジメント成功の基本要件」という講演資料をつくった。実はこの内容は最初に話したかった「何か変だな!講演会」の原稿なの。一番知って欲しいことで、一番役に立つことが書いてある。
B.それでどうしました
A.本日はプログラムマネジメントの原稿を用意してまいりましたが、事前に受講者のご要望アンケートを頂きまして有難うございました。皆様方にとって最も聞きたいテーマと感じましたので、私の体験から得た、世界で通用しているPMを成功させる手法を講演資料に追加しました。少し、資料が増えましたので、プログラムマネジメントは少し割愛してお話ししますのでご了承下さい、とことわって、「IT業界では失敗プロジェクトが多いが、それとは関係なく、石油精製、原子力関連、宇宙関連プロジェクトを30年間やってきた、いわば正統派のPM(プロジェクトマネジメント)における成功の基本という話をし、それと比較するとITのPMは基本をやっていない気がします」と、素直に話した。内容は同じだが、依頼された内容なので、受講者は熱心に聞いてくれ、お陰さまで顰蹙を買うこともなく話しができました。
B.それではこのメルマガの先月号に書かれた内容の話は全部したのですね。それはよかったですね。ところで何人くらい集まりました。
A.驚いたことにね、140名ですよ。30人程度かと思っていたが、世の中はかわってきたね。何か社会に閉塞感があるからだろうね。
B.アンケート結果はどうでした
A.役に立ったが、3時間では時間が少なく、もう少し突っ込んで聞きたかった。
B.よかったんですか、悪かったんですか
A.主催者から、来年度再度、内容の深い講演を開きたいという打診がありました。
B.言いたいことを話すと顰蹙を買う話でも、頼まれて話すなら、素直に聞いてもらえるという手法ですね。コンサルタントや詐欺師に役に立つ手法ですね。
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プロジェクトマネジメントを楽しむ バックナンバー |
第1回 プロジェクトを楽しむには多くの仕掛けがいる
第2回 PMを楽しむ仕掛けは時間が生み出す
第3回 基礎をしらないとPMは楽しくならない
第4回 仕事を減らす楽しみを覚えよう (2) (3)
第7回 行動の中から楽しみを生み出そう(1)
第8回 行動を頭に合わせよう(2)
第9回 行動を頭に合わせよう(3)
第10回 目的があって仕事がある(1) (2) (3)
第13回 日本の『現場力』を再度強化しよう(1)
(2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
第23回 「何か変だな」(1)〜「お客様は神様か?」
第24回 「何か変だな」(2)〜「頭を使う人々が、(生産性に)頭を使わないのはなぜ?」
第25回 「何か変だな」(3)〜「問題と課題の違いがわかるかな?」
第26回 「何か変だな」(4)〜「資格を取っても役に立たない?」
第27回 「何か変だな」(5)〜「「物事」とは何か?」
第28回 「何か変だな」(6)〜「タテマエとホンネ」とは何か?
第29回 「何か変だな」(7)〜「カタカナ言葉と漢字」
第30回 「何か変だな」(8)〜「これからは日本の時代って本当?」
第31回 「何か変だな」(9)〜「ものづくりは技術が基盤って本当?」
第32回 「何か変だな」(10)〜「サービスはタダか、サービスはマネーか?」
第33回 「何か変だな」(11)〜「少子化問題と一人っ子政策の討論」
第34回 「何か変だな」(12)〜「何か変だな!講演会」
第35回 「何か変だな」(13)〜「何か変だな!講演会2」
第36回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(1)〜PMOに消火活動チームの設置
第37回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(2)〜働く女性のために小学校の低学年児童の居残りは学校が面倒を見たら!
第38回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(3)〜アイデアは出すことより、実行+が難しい。実行が難しいから、皆考えなくなる
第39回 「世の中をよくするアイデアを出してみよう!」(4)〜How to の時代からWhat toへの転換
(5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15)
第51回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(1)〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
第52回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」(2)―緊急時の対策― 〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
(3) (4) (5) (6) (7)
第58回 「プロジェクトを実践して楽しもう!」―情報を活用する能力(1)―〜What toからHow to enjoy project managementへの転換
(2) (3) (4) (5)
第63回 「世界が変化している。原理・原則を知って変化に対応しよう」―ビジネスの基本に戻ろう(1)― −変わる基本、変わらぬ基本の理解−
(2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12)
第75回 「世界が変化している中で、日本人は自分のことをよく知っているのか」―勉強をしたバカとは何か勉強しよう(1)―
(2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12)
第87回 “想定外”と“ゼロベース発想”−(1)
(2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12)
第99回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」―グローバル市場で“勝ち抜くための戦略”−(1)
第159回 「日本人がグローバリゼーション下で勝ち抜くための発想転換」(73)―日本がグローバル市場で勝ち抜くためへの反省と提案−(1)
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