「三本の矢」という話しがある。
一人で三本の矢は折れないが、三人で協力すれば折れる...と。
しかし、一人で三本の矢を折れる人間も居る。力があるからだ。
結局、力がない者は一本ずつ折らないと二本や三本なんて折れるはずがない。
又、力の無い者の噂\はプロジェクトにすぐ広まる。
そんな者が複数プロジェクトを見るとなると、求心力もなくなるのではないか。
少なくとも、プロジェクト配下の人間は警戒心を剥き出しにすると思う。 |
PMは努力してならず(34歳・プロジェクトマネージャー) |
非常に分かりやすい、かつ、的を得た例え話ですね。
ツボを押せば、一本の矢を折るもの、三本の矢を折るのも同じなんてことはないのでしょうか?まあ、それが力のある人ってことなんでしょうね。 |
好川哲人 |
P2Mのプログラムマネージメントを読んだ時、個別マネージメントもできていない今の組織では、遠い将来の話として捕らえました。
ただ、マルチプロジェクトを『プログラムマネジメント、ポートフォリオマネジメントの導入と進めていく中で、個別プロジェクトの成熟度を上げていく』と考えれば、個別プロジェクトからアプローチするのと比較しても、十分トレードオフがあると思えます。
大変参考になりました。 |
大久保 明彦(38歳) |
今までは、得意な分野だけを頑張れば良かった時代でしたが、これからは、関連の分野にも守備範囲を広げて、やっと受注に漕ぎ着けるという風に環境が変わってしまいました。例えば、情報処理システムと制御システムを個別にやっていたものを、融合させることでシナジー効果が生まれ、2兎追いかけて、3兎を得るというようなことを目指すのが、これからの時代だと思います。 |
敏(37歳・(株)日立製作所) |
二兎の種類と追い方が問題だと考えます。企業戦略にあっている、二兎を終える体制がある、もしくは、二兎が類似していたり、両方ともに過去に経験があり捕まえる確率が高いのであれば、積極的に追いかけても問題ないと考えます。
要は自分の守備範囲に入っているかどうかが問題ではないでしょうか。守備範囲を超えて深追いすると、今まで捕れていたものも守備範囲外となり、結局一兎も得られなくなると考えます。 |
石原(MDIS) |
理想的には、まず1つのプロジェクトが確実にこなせるようにしてから、組織横断的なプログラムマネジメントへ移行すべきであろう。しかし、現実は、そのようなプロジェクトでは、高収益が得られないために、会社戦略として、そういったマルチプルPMの実践が必要となる。つまり、走りながら考えるしかないという状況だ。筆者も、あまりたいした経験もなく、いきなりプログラムマネジメントに従事した経験があるが、そこでは、PMの基本は無論であるが、コミュニケーション能\力が非常に問われるということだ。幾層にもまたがった利害関係者の調整は、PM作業の90%以上になることは経験済みである。こうしたことからも、近年、コミュニケーション力に対する重要性が高まっているのだと思う。しかし、PMBOKなど体系立てられた座学である程度学ぶことの出来るPMスキルが大半であるのに比べ、コミュニケーション分野は少なく、それは座学ではあまり効果的に学ぶことはできないのが原状だ。これを打破するためにも、ITSSの活用し、それを実践で活かすことができるようなメンタリングなどのしかけつくりが今後注目を集めるものと考える |
丹羽武志(インテック) |