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第29回(2006.12.29)
組織図と職位記述書
プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木道代 |
前回は、リスク知識エリアのリスク識別プロセスのツールと技法であるSWOT分析を取り上げました。
◆組織図と職位記述書
今回は、人的資源知識エリアの人的資源計画プロセスのツールと技法を取り上げます。
人的資源計画では、プロジェクトでの役割、責任、および報告関係を決め、要員マネジメント計画書を作成します。
そのツールと技法として、組織図と職位記述書があり、PMBOKでは、チームメンバーの役割と責任の文書化として、階層型チャート、マトリクス型チャート、テキスト形式チャートの3種類の書式を示しています。
その他、リスク計画書、品質計画書、コミュニケーション計画書などで各ワークパッケージにおけるチームメンバーの役割と責任を明確にするために要員割当を記載します。
・階層型チャート
WBS:ワークパッケージごとやその上位階層で責任範囲を示す
OBS:アクティビティやワークパッケージを組織に基づいて配置する
RBS:資源の種類別にプロジェクトをブレークダウンする
・マトリクス型チャート
RAM:作業とチーム・メンバー間の関係を図示する
・テキスト型チャート
職位記述書:詳細な説明が必要な責任について、権限、コンピンテンシー、資格などを示す
・その他の計画書
リスク登録簿:リスク・オーナー
コミュニケーション計画書:コミュニケーション・アクティビティの担当者
品質計画書:品質保証と品質管理アクティビティの実行責任者
上記3種類の中のどれかの書式で、プロジェクト完了に必要な役割と責任をリストアップし、チーム・メンバーは自分の役割と責任を理解します。
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PMBOKは、米国PMIの商標(R)です
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