第105回(2006.06.27) 
学習する組織に変える(その8)〜組織学習の推進者
前回は、

 ・スキル
 ・意識
 ・態度(信念)

の3つが個人の学習のキーワードであり、これのスパイラルで学習が進んでいくことを述べた。

 第104回 学習のメカニズム

この学習の支援も含めて、ここまでのまとめとして、これを環境整備をどのような形で行っていくかについて述べる。結論からいえば、これらの活動はいずれもプロジェクトマネジメントオフィス(PMO)の仕事である。具体的にどのような仕事なのかを考えてみよう。

◆PM(R)に対する理念を作るPMOの活動

まず、99回で述べた

 「PMに対する理念
   

で述べた組織のとしてのプロジェクトマネジメントに対する理念を作る活動は

 ・ビジネスアライメント
 ・メンタリング
 ・ガバナンスマネジメント

といった活動で実現される(べきである)。ビジネスアライメントにおいては、プロジェクトマネジメントのビジネス上の価値を明確にするととにも、ビジネス的な視点からプロジェクト選別、プロジェクトデザインといった支援をする仕事である。さらに、メンタリングを推進することによって、組織の先達から語り継がれるプロジェクトマネジメントの理念を受け継いでいけるようにする。また、もう一つは、プロジェクトのガバナンスマネジメントの中で直接的にプロジェクトマネジメントのあるべき姿を明確にしていくことも求められよう。


◆思考を促進するツールを提供するPMOの活動

次に101回に述べた

 「思考を促すツール

は文字通り、プロジェクトマネジメントツールや、支援ツールを提供していくという仕事で、まさに、PMOの仕事そのものである。ツールだけではなく、方法論(メソドロジー)も含めて提供するということでは

 ・プロジェクトマネジメント手法の確立
 ・プロジェクトマネジメントツールの導入
 ・標準とメトリクスの導入
 ・アセスメントの実施
 ・チーム形成支援
 ・計画支援
 ・リカバリーマネジメント

などの活動が該当するだろう。


◆マネジメントインフラを刷新するPMOの活動

さらに、102回で述べた

 「マネジメントインフラの刷新
   

については、

 ・ビジネスアライメント
 ・ガバナンスマネジメント
 ・プロジェクトナレッジマネジメントの導入
 ・リソースマネジメント
 ・キャリア支援
 ・チーム育成
 ・トレーニング制度の構築と運用

などの活動が該当するだろう。

また、前回述べた学習の促進については、メンタリング、チーム育成やナレッジマネジメント、キャリア支援、トレーニングなど、さまざまな視点からのプロジェクトマネジャーの支援を挙げることができるだろう。

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著者紹介
好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
20年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料)」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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