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第27回(2004.06.28) 継続的に学習し、プロフェショナルであり続けよう |
1ヶ月くらい前に、プロジェクトマネージャーをキャリアアイデンティティとしようという記事を書いた。
「キャリアアイデンティティとしてのプロジェクトマネージャー」
もうひとつ、考えてほしいことがある。それは、終身雇用が崩れた社会ではスキルアップは個人の責任だということだ。当然、企業は「エンロイアビリティ(個人がどこの会社でも雇われるような能力)」を重視する。それに答えられなくては生きていけない。その代わりに、エンプロイアビリティを持った人は、企業に対して、「エンプロイメンタンビリティ(個人がその企業で働き続けたいと思えるような企業の魅力)」を主張する権利を持つ。これらの議論はリストラの中で出てきたので、曲解されている嫌いがあるが、本来的にはもっともな話である。プロジェクトマネージャーという職業も例外ではない。
プロジェクトマネージャー養成塾では、一人でも多くの人が、プロジェクトマネージャーとしてのエンプロイアビリティを持ち、エンプロイメンタンビリティを主張してほしいと考えている。
そのためには、どのような取り組みをすればよいかを学習という観点から考えてみる。すべて今までにこのメールマガジンで書いてきたことだが、整理すると最低でも3つのことが必要である。
(1)自分のプロジェクトマネジメントスタイルを確立する
(2)それを行うために必要な知識を継続的に学習する
(3)スキルのマインドマップを持とう
(1)自分のプロジェクトマネジメントスタイルを確立する
組織に属していれば、その組織のやり方がある。フリーでプロジェクトマネージャー稼業をしているとしてもPMBOKといった標準がある。いずれにしても、何らかの縛りがあるので、自分のマネジメントスタイルなど要らないと考えている人は多いのではないだろうか?
そんなことはない。それは最低限すべきことであり、それだけではプロジェクトマネージャーとして不十分なことはこの数年のPMBOKブームが如実に物語っている。プロジェクトをうまくやるには、標準+αが必要なのだ。そして、+αの部分は組織は面倒を見てくれない。自分で身につけていくしかない。
逆にいえば、これがみなさんの「キャリア競争力」にもなる。
(2)自分のスタイルで行うために必要な知識を継続的に学習する
ここが重要である。自分のスタイルを一度決めてそれっきりであれば、それは競争力にはならない。身につけたばかりのときはいいが、後は陳腐化するばかりだ。技術ほどその流れは速くないが、マネジメントにおいても5年も経てば間違いなく不良債権になる。
典型的な例を挙げよう。品質管理でこの10年をみれば、従来の検査重視→プロセス重視→顧客重視と重心が変わってきている。
常に自分のスタイルを見直し、環境の変化ともに進化させ、そして、足らないものを補っていくというPDCAサイクルが自分のキャリアマネジメントにも求められている。
(3)スキルのマインドマップを持とう
そのようなキャリア形成の中で、スキルのマインドマップを持つようにしよう。自分なりにスキルや知識の体系を持ち、その体系の中で、古く、不要になったものは捨て、新しいものを入れる。また、体系に新しい引き出しを加えていく。そのようなマインドマップを持ち、スキルをマネジメントしていこう。
これらの3つの活動をすることはプロジェクトマネージャーにとって不可欠である。もちろん、これ以外にも、よい経験をするとか、人脈を充実させるとか、いろいろと必要なものはある。
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