PM タームクイックリファレンス
PMI(R) 世界最大のプロジェクトマネジメントの業界団体。プロジェクトマネジメント手法の研究、標準の制定、PMPというプロフェッショナルの資格認定などを行い、業界に対して大きな影響力を持つ。
URLはhttp://www.pmi.org/
一応、日本にも支部がある。会員になる場合、東京支部のみの会員にもなれるようだ。東京支部のURLは http://www.actec.or.jp/pageholder/pmi/tokyo_j.htm
PMBOK(R) PMIがまとめたプロジェクトマネジメントの標準知識体系。1986年に第1版が完成し、その後、1996年、2000年と改定がされている。現在ではプロジェクトマネジメントのバイブルとなっているといっても過言ではない。
ここに行けば、ガイドブックが入手できる(有料) http://www.pmi.org/publictn/pmboktoc.htm
スコープ プロジェクトマネジメント最大の難関コンセプト。一応、概念としてはプロジェクトとして創出される成果物と役務の総体ということになる。これがきちんとわかれば、PMPが取れるだろう。
ステークホルダ Stakeholderというのは英語では、賭博場の掛け金を預かる人(保管人)のことである。この言葉を経営学では、株主だとか、従業員だとかといった企業の利害関係者全体を指すのに使っている。この言葉を最初に使った人のセンスには敬意を表したいが、残念ながら日本人にはほとんど理解できないであろう。プロジェクトマネジメントでも経営学と同じ意味でステークフォルダという言葉を使うことがある。
ベースライン この言葉も結構難解である。プロジェクトマネジメントではそのプロジェクトのスポンサーのことをしばしばオーナーというが、そのオーナーの承認を取り、最初に実行に移される計画のことを「基準計画」ということがある。この基準計画は当然、オーナーの承認を得ながら変わる。その変更を加えた基準計画のことをベースラインという。初期計画のことをベースラインと誤解されることが多いが、そうではない。プロジェクトは変更の連続なのだ。最初の基準値などあまり意味はない。
WBS プロジェクトの中の作業の概念にはアクティビティとタスクがある。しかし、ワークという概念はない。WBSにまつわる誤解はWBSというのがワーク(作業)の構造を示すものだという点である。WBSは成果物に基づいてスコープを階層化したものである。プロジェクトの構成要素、つまりスコープは上に書いてあるように成果物と役務である。これをWBSで構造的に示すのである。すると、成果物はどんどん細かく分類され、もう、これ以上分類できなくなる。そこで、その成果物を得るのに必要な役務を考える。すると、プロジェクトの構成要素がすべて出てくるという訳である。ちなみに、この最後の役務のことをワークパッケージと呼ぶ。
マイルストーン これまた、「里程標」を人生の重大な出来事に例えた英語民族に敬意を表する。なんと分かりやすいたとえであろう。プロジェクトマネジメントでも、この例えをそのまま使っている。プロジェクトの中での重大な出来事のことをマイルストーンと呼んでいる。
PMコンピテンシー プロジェクトマネジメントを行うためにプロジェクトマネージャーが持たなくてはならない能力を体系的にまとめたものをPMコンピテンシーと呼ぶ。