第1回(2005.05.31) 
あなたはプロジェクトマネージャーになりたいですか
 
(※本記事は翔泳社 PM Magazineの連載記事をメルマガ向けに編集したものです)

◆アンケート結果をサイト上で公開しているので、まずは、こちらをごらん戴きたい。

 第1回(2004.10.15) 読者アンケート結果 

◆アンケートの質問

アンケートでは、以下の質問をしている。

Q1 年齢を教えてください(必須)
Q2 業種を教えてください(必須)
Q3 あなたの立場を教えてください(必須)
Q4 あなたがプロジェクトマネージャーを務めている(あるいは将来務めたい)理由を教えてください(必須)
 1.プロジェクトマネージャーという仕事に興味がある
 2.より高い報酬を得るためには必要なので、自発的に
 3.他にできる人がいないので、仕方なく&自発的に
 4.会社から言われて仕方なく
 5.その他 
Q5 以下の点について、ご意見をお聞かせください
1.を選んだ方:どのような魅力があるかを具体的に教えてください
2.、3.を選んだ方:プロジェクトマネージャーという仕事がどのように変われば
           魅力的になりますか
4.を選んだ方:なぜ魅力がありませんか
5.を選んだ方:魅力的でない理由、魅力的な理由など、自由にお書きください。


◆全体的な傾向

まず、図1、図2が今回の回答者の属性である。年齢的には30〜40歳が約50%、職種ではIT(エンドユーザIT部門を含む)が約65%である。立場的には、プロジェクトマネージャーやリーダーが約70%を占めている。

まず、プロジェクトマネジメントに興味を持っている人が60%以上いる。この傾向は図4からわかるように、IT業界の方がやや強く、また、図5からわかるように年齢的には30代が多い。

これを見る限り、IT業界では、プロジェクトマネージャーになるのを嫌がるといった風評があるが、あまり感じられない(これについては後述)。


◆興味ありを選んだ人の理由

次に読者コメントを見てほしい。各グラフで、バーの部分をクリックすると見ることができる。

今回掲載した読者コメントは、興味ありと答えた人のものだけである。コメントを、「やりがい」、「満足感」、「自己成長の機会」の3つに分けて、特徴的なコメントを抽出した。

コメント全般では、「達成感」というコメントが目についた。多くの人が、プロジェクトマネージャーの仕事に興味がある、魅力がある理由に「達成感」をあげていた。

読者のあげた理由を「やりがい」、「満足感」、「自己成長の機会」の3つに分けてみると、以下のように整理できる。

○「やりがい」
・全体が見渡せる
・リーダーシップを発揮できる
・リスクがあり、挑戦的である
・自分の構想やビジネスを実現できる
・事業推進上の重要なポジション
・やり方の工夫ができる
・顧客へのコミットメントが高い
・実力が成果に直結する

○「満足感」を感じることができる
・大きな達成感がある
・顧客との一体感がある
・メンバーとの連帯感がある
・自己決定できる
・一人ではできないことができる

○「自己成長の機会」
・顧客指向の行動が成長を促す
・非常に応用範囲の広いスキルが身につく
・常に変化するプロジェクトに対応するスリル
・社内外の多くの人と接することができ、自己成長につながる
・PMBOKなどで先人の知恵に出会うことができ、知的刺激がある
・さまざまなスキルを求められ、学習を求められる
・毎回、違う状況に遭遇し、さまざまな学びがある
・キャリア上、必要なステップである。


◆ほとんどは内発的動機

これを見て分かるように、これらのほとんどの理由は内発的動機であり、人により感じ方が異なることが動機になっている点が興味深い。その典型がリスクである。リスクに対しては、表1のようにリスクがあることを魅力だと考えている人もいれば、リスクゆえに、魅力がないと答えた人もいる。

つまり、プロジェクトマネージャーの仕事が面白いかどうかは、ある意味、主観的なものであり、面白いと感じている人は内発的動機となることをうまく発見し、その部分で自らを動機付けながら仕事に取り組んでいる様が見受けられる。マネジメント理論の中で、よいマネジメントには内発的動機付けが重要であるという研究結果があるが、プロジェクトマネジメントにおいても同様なことがいえるようだ。この点は、次回改めて述べるが、内発的動機から、外発的動機を作っていく循環がプロジェクトマネージャーの仕事を魅力的なものにする秘訣だろう。


◆エディターズチョイス

最後に今回の読者コメントの中で、エディターズチョイスをあげておく。りょうたろうさんの

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これまで多数のプロジェクトに携わり、そのたびにプロジェクトマネージャやプロジ
ェクトリーダの下で開発を行ってきましたが、力量不足ばかりが目につき、それらは
少なからずプロジェクトの失敗につながっていきました。そんな状況の中で、どうす
ればプロジェクトを成功させることができるのかを自然と考えるようになりました。
現在はプロジェクトマネージャとして経験を積んでいますが、経験と知識体系のバラ
ンスが要求されるこの職種は、実力が表面に出やすいため、とてもやりがいを感じて
います。
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である。りょうたろうさんは30代前半の方であるが、実に含蓄のあるコメントである。20代〜30代の人はぜひ、参考にしてほしい。


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