顧客の満足度=ロジカルなスキルとは限らない
私たちの会社でもあるが、顧客がロジカルを好む、とは限らないといった、我々からするとやりにくいこともたびたび発生する。
こちらが作りたいものを作るのか、顧客が喜ぶものを作るのか、と狭間で悩むのがPMだと思います。
またそれを調整し切るのがPMのスキルでもあるでしょう。
そもそも技術スキルの高い人間=優秀なPM、ではないことが多いです。
自分の経験でものを考え、それを顧客やプロジェクトメンバーに押し付ける、ことはよくあるケースです。
稲穂は実るほど垂れる、と言いますが、経験が豊富になり、多くの実績が出来るほど、人の言葉、顧客の言い分・希望に耳を貸す余裕を持つ必要がある、と思っています。うまくマネジメントしないと成果は得られないのではないでしょうか。 |
大木豊成(44歳・PMO部長) |
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M氏が開発リーダーからプロジェクトマネージャーの立場になった時に、自分のコンピテンシーの強み弱み度が変化したことに気付かなかったこと。 |
大久保 明彦(38歳) |
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「M氏の脱線」に対する意見
マネジメントで一番重要なのはメンバを信用しているかという事に限る。M氏は内容を見る限りメンバを信用せずすべてを自分がコントロールしている。悪く表現すると間違いなく見下している。信用というのは技術力ではない。
究極の理想的なプロジェクトとはPMが何もしなくてもメンバが自主的に運用する状態を言うのではないか。という事はPMが活躍すればするほどそのプロジェクトは問題があるということに他ならない。
PMのノウハウなんて二の次で「メンバ及びユーザーとの信頼関係」を築く事が第一。お互い信頼していれば喧嘩も普通にできるはず。 |
M氏に近いPMより(37歳) |
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「コンセンサスと協調性を重んじる企業の風土と合わず」という点がポイントだと思います。すごい技術レベル、卓越した技術スキル、業界でも名が通っているという、多くの優れた点がM氏を独断に陥らせ、協調性の欠落が、組織内、対顧客との調和を欠き、ビジネスで最も重視すべきことを見えなくしてしまっていると感じます。 |
敏(37歳、(株)日立製作所) |