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第13回(2004.12.06)
プロジェクトを成功に導く7つの習慣 |
◆習慣とコンピテンシー
前回、習慣化のプロセスについて議論した。では、そのようなプロセスで習慣付けしたい7つの習慣とはどのような習慣か?
プロジェクトマネージャーが身につけることによって、自分のマネジメントするプロジェクトを成功に導く習慣が7つある。よく考えなくてはならないことは、これは決して精神論ではないということだ。これらを習慣化しようと思えば、心構えと同時に、それらの習慣を行動として可能にするスキルを身につけなくてはならないことだ。
つまり、これらの習慣はPMコンピテンシーと表裏一体である。コンピテンシーが高いと習慣性が高いとも考えられるし、習慣性が強くなるとコンピテンシーも強くなる。
◆7つの習慣
<習慣1:目的を意識する>
自己責任の習慣である。目の前の状況に左右されるのではなく、常に目的に立ち返って判断をし、その判断に基づく行動がプロジェクトを成功に導く。
【コンピテンシー:アカウンタビリティ、実行力、問題解決力】
<習慣2:リスクを楽しむ>
プロジェクトに創造性を持ち込む習慣である。プロジェクトマネージャーが、リスクがあることを刺激とし、創造的な判断や行動をすることにより、プロジェクトは成功する。
【コンピテンシー:戦略指向性、リスク管理力、バランス感覚、分析思考力】
<習慣3:改善を心がける>
自己やプロジェクトの新生の習慣である。成果を達成するために必要なものを常に意識し、足らないものを充足していく改善がプロジェクトを成功に導く。
【コンピテンシー:アナロジー思考力、創造性、現象観察力】
<習慣4:顧客の立場で考える>
顧客に対するリーダーシップの習慣である。顧客の成功が自らの成功を生み出すことを理解し、自らが積極的に双方の利益や満足な結果を求める姿勢が、プロジェクトを成功に導く。
【コンピテンシー:顧客志向性、顧客説得性】
<習慣5:主体性を発揮する>
個人のリーダシップの習慣である。プロジェクトの目的や成果を達成するために自分が達成すべき成果を明確にし、その成果に向かう行動がプロジェクトを成功に導く。
【コンピテンシー:リーダーシップ】
<習慣6:分類を意識する>
状況理解の習慣である。自分と相手の違いを理解する、二つの事象の違いを見分けるなど、分けることは状況を理解するための基本である。
【コンピテンシー:徹底確認力】
<習慣7:自分の行動を客観的に見る>
自己マネジメントの習慣である。自分の状況を客観的に知り、成果を達成するために常に安定した行動を取れるよう、行動を修正していく姿勢がプロジェクトを成功に導
く。
【コンピテンシー:自信、自己統制力】
次回からは、個別にこれらの習慣について考えて行きたい。
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