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第10回(2005.10.12)
これは使えるぞ!PMBOK3(10):人的資源 |
◆各知識エリアで変更されたプロセス(8)
前回に引き続き、知識エリアの観点からの変更点について、特に変更されたプロセスについて記述します。
ここでは、
△:立ち上げプロセス群
○:計画プロセス群
◎:実行プロセス群
●:監視コントロール・プロセス群
▲:終結プロセス群
でプロセス群を表現しています。
■プロジェクト人的資源マネジメント
人的資源知識エリアには、計画プロセス群に「人的資源計画」、実行プロセス群に「プロジェクト・チーム編成」、「プロジェクト・チーム育成」、監視コントロール・プロセス群に「プロジェクト・チームのマネジメント」があります。
プロジェクト人的資源マネジメントは、プロジェクト・チームを組織化しマネジメントするためのプロセスから構成されています。何をマネジメントするかを一言でいえば、チームのパフォーマンスです。
○「人的資源計画」
「人的資源計画」は、2000の「要員計画」から名称が変更されています。
プロジェクトの完了に必要な役割と責任、プロジェクト・チーム・メンバーとその報告関係を図式化したプロジェクト組織図、人的資源に関する要求事項をどのようにいつ満たすかを記述する要員マネジメント計画書を作成するプロセスです。
2000ではステークホルダーを識別し、ニーズを満たすためのステークホルダー分析がツールと技法に入っていましたが、2004では、ネットワーキングというより具体的な活動に変わっています。
◎「プロジェクト・チーム編成」
「プロジェクト・チーム編成」は、2000の「要員調達」から名称が変更され、計画プロセス群から実行プロセス群に移動しました。
プロジェクトの完了に必要な人的資源を確保するプロセスであり、プロジェクト要員任命が重要なアウトプットです。2000で計画プロセス群であったことが、少し?でしたので、実行プロセス群への移動はなんとなく納得できてしまいます。
◎「プロジェクト・チーム育成」
実行プロセス群の「プロジェクト・チーム育成」は、2000の「チーム育成」から名称が変更されています。「プロジェクト・チーム育成」は、プロジェクトのパフォーマンスを高めるために、チーム・メンバーのコンピテンシーを強化し、チーム・メンバー間の交流を促進するプロセスです。
2004でツールと技法に追加された行動規範は、プロジェクト・チーム・メンバーとしての条件にかなった行動について明確な期待を設定したものです。
●「プロジェクト・チームのマネジメント」
監視コントロール・プロセス群では、「プロジェクト・チームのマネジメント」が追加されています。このプロセスでは、プロジェクトのパフォーマンスを追跡し、フィードバックを行い、課題を解決し、変更を調整します。
◆チームマネジメントについて
チームとグループの違い、チームマネジメントの目的などを以前メルマガで好川が書いています。持論を展開していますので、ぜひ、ご覧ください。
詳細はこちら
チームマネジメント(1)
チームマネジメント(2)
チームマネジメント(3)
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◆お奨め図書
もちろん、PMBOK第3版の日本語版です
Project Management Instytute
"A Guide To The Project Management Body Of Knowledge: Official Japanese Translation"(2005.2) |
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