タイトル | ホワイトカラーのプロジェクトマネジメント | |||
原著タイトル | ||||
著者 | 飯久保廣嗣監修,デシジョンシステム | |||
出版社 | 生産性出版 | |||
出版年(原著出版年) | 2000 | 価格 | 1800円 | |
書評 | 本書は、ホワイトカラーのためのプロジェクトマネジメント知識ということで、大きくわけると4つのテーマから構成されている。最初はPMBOKに代表されるエンジニアリング系のプロジェクトマネジメント手法の解説である。2番目は創造的な要素の高い企画プロジェクトのマネジメントについて、プロジェクトの進め方、また、その中で最も重要な活動になるプロジェクト会議の進め方について解説している。3番目は経営革新の手段として、イシューマネジメントというプロジェクトマネジメントの一手法を紹介している。これらのプロジェクトマネジメントやイシューマネジメントはすべてラショナル思考をベースにしているが、本書の最後はそのラショナル思考をささえるスキルである論理力、列挙力、直観力、評価力を高める方法について紹介している。 プロジェクトマネジメント=エンジニアリングの手法というイメージが強いが、エンジニアリング以外の日常的な業務にもプロジェクトマネジメントの考え方を導入することができることを気づかされる1冊である。また、同時に通常のプロジェクトマネジメントの解説も専門知識なくても読めるように纏められており、入門的知識を手軽に知るにはお薦めの1冊である。 |
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評価 | レベル | 入門 | お奨め度 | ★★★★ |
タイトル | プロジェクトマネジメント〜実践的技法とリーダー育成 | |||
原著タイトル | ||||
著者 | 福沢恒 | |||
出版社 | ダイヤモンド社 | |||
出版年(原著出版年) | 2001 | 価格 | 2000円 | |
書評 | 本書はプロジェクトマネジメントをプロジェクトマネージャーが行うマネジメントという視点と組織マネジメントの2つの視点からみたプロジェクトマネジメントの入門書である.手法的にはPMBOKをベースにしており,筆者の独自のインプリメントを紹介している. 内容的にはプロジェクトの計画の手法,運用の手法を中心にまとめられている.非常にオーソドックスな手法であるので,初心者には参考になるであろう.また,運用の中では情報技術の援用を大きな柱にしており,たとえば,MS Projectなどのグループウエア機能のついたツールを使ってプロジェクトマネジメントを行いたい場合には実用的な情報にもなっている. 本書の特徴は,プロジェクトマネージャー(プロジェクトリーダー)の像について筆者の独自の意見を示し,そのために必要なスキルを明確にすることを試みている点である.プロジェクトマネジメントの本はたくさんあるが,この点は類書にはない特徴である.また,その視点でチェックリストなどがついているのも面白い.さらに,プロジェクトマネージャーの育成にも言及している. 以上のような点で,本書は類書と一線を画した入門書になっている. |
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評価 | レベル | 入門 | お奨め度 | ★★★★ |